番号で現在地をお知らせ

2012年05月07日(月) 18:08

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, サインやUIの話, モノ+コトの話

COUNTING NUMBERS ON ROADS: It is easy to miss the current location of ours, because the scenery is quite monotonous in Hachijo-jima, a mountain on your left and sea on your right when you drive in a counterclockwise direction. The counting numbers on the road you are driving becomes helpful, though the way of counting is sometimes confusing.

八丈島は、八丈富士を囲む北側と三原山を囲む南側をがっちゃんとくっつけて、結び目の平地に町や空港をつくったみたいな単純な作りなので(地元人よ、怒るべからず笑)、道も、二つの山の周囲と間の平地に走っている幹線道路を数本覚えればだいたい事足りる感じでした。迷っても容易に取り戻せます。

 

[1] 路肩に配置されている石 [2] 八丈島の観光地図 [3] 連番。たまに飛び番

しかし海岸沿いを走っていると、左手に山、右手に海(逆回りのときは左右逆)という感じで風景があまり変わりません。ボケッとしていると曲がりたいところを曲がり損ねたり、目的地をあっさり通り過ぎたりしてしまいます。そんなあなた(というかわたし達)のために、道路の脇に番号を振った石が置いてありました(写真[1])。観光地図(写真[2])には、その石の配置と番号を伝える二重丸マーク(中の丸は黒)が記されています(写真[3]/八丈町末吉付近の拡大)。どうやら八重根漁港の近くを1番として、島を反時計回りにぐるっと番号付けしているようでした。助手席からだと気づきにくかったのですが、運転席からは絶妙にイイ角度で数字が見えるようになっているらしいです。

島を一周ぐるっと走ると約42キロ(まるでフルマラソンのために作られたかのような距離…)で、番号はぐるっと一周で84番までありました。ってことはつまり500メートル間隔で番号を振っているということになりますが、最初はそれがちょいと分かりにくかった。それと、ぐるっと一周のルートからは外れるけれども、観光客のアクセスが多いと思われる道路には、90番や120番を初番として別途番号を振っているようでした。さっきまで22番だったのに、急に120番とかにぶっ飛ぶから少し焦ります。

と、完璧ではないにしても、高知で見かけた交差点のアルファベットよりは単純で分かりやすい観光客への配慮かなーと思いました。もちろん、高知よりも単純な地形だからこそ…ですけどね。