台北の地下鉄

2012年02月21日(火) 14:15

UXいろいろ, アジアのそこここ, サインやUIの話, モノ+コトの話, 台湾

TAIPEI MRI: On the trains in Taipei, you are able to check the station you just left, the station you are now heading, and the station after the next as well (see the 3rd picture). This is really helpful for tourists especially who are not so familiar with Kanji, because all the station names may look very similar to Western people. The train ride is really cheap and passengers are mostly very polite. It was a comfortable transportation.

台北ではMRT(地下鉄)を利用して移動しました。初乗り運賃がわずかNT$20(2012年2月のレートでおよそ60円)で、少し遠くまで移動してもNT$40(およそ120円)を超えません。NT$200(うちNT$50はデポジットなので実質NT$150=およそ450円)の一日乗車券を購入すれば、移動のたびに乗車券を買うという面倒を省けますが、NT$150分のもとを取るには、台北の津々浦々までかなりガンバッテ移動しなければならないくらいです。

 

[1] 夜間、女子はここで待つべし [2] 優先席=博愛座 [3] 二つ先の駅まで分かる車内

ホームの乗車位置に記されている案内に従って、きちんと整列して電車を待つ人々ばかりで、そのマナーの良さに軽く驚きました。でも、夜、人気(ひとけ)が減ってきたら悪さをする男性が多いのでしょうか? 夜間限定で、女性専用の待ちスペースが設けられているようです(写真[1])。車内には、お年寄りや妊婦さん、お子さん連れや怪我人のための優先席が設けられていて、その座席の上にでっかく“博愛座”の案内がありました(写真[2])。“優先席”より“博愛座”のほうが響きがイイですね。なんか気持ちよく席を譲る気になる感じ? 

MRTを使っていてもっともイイなーと思ったのは、ドアの上部に電光掲示される停車駅の案内です(写真[3])。今、士林を出発し、芝山へ向かっています。その2駅を結ぶ一個の矢印は点滅していました。次の次の駅は明徳です。芝山と明徳を結ぶ矢印の数は二個になっています。二つ先の駅までここで確認できるっていうのが慣れない観光客にはとってもイイと思いました。間違いなく行きたい方向の電車に乗ったってことを力強く確認できるから。駅名は漢字で二文字~五文字のいずれかで、似た名前も多い。日本人は漢字が読めるからまだ容易に判別できますが、欧米人には解読がさぞや難しいことでしょう。だから、出発した駅と次の駅、さらに次の次の駅までを確認できるようにしてくれていることがとても優しい配慮だと思うのです。