部屋の中から合図

2012年02月22日(水) 18:49

UXいろいろ, アジアのそこここ, サインやUIの話, モノ+コトの話, 台湾

GIVE A CUE FROM INSIDE: You are able to select either “Do Not Disturb” or “Make Up Room” without opening the door, which is really nice. However, once you pick the key card out of the holder when you go out, the selection becomes off. It is nice, in a sense, because no selection means no one in the room, which means housekeepers are allowed to go in to make up the room. On the other hand, what would you do if you have important business documents on the desk and don’t want anybody to see or touch them while you are away? Ummm, the system is not perfect yet.

台北では、Hotel Quote Taipeiというホテルに滞在しました。日本からのツアーではあまり使われないホテルに泊まりたかったのと、Webサイトがぼちぼち素敵だったのと、航空券とセットで申し込めばかなり割安になっていたのと、おおむねそんな理由です。「ツインルームにしてくださーい」というリクエストをメールで出しておいたら、少し広めのお部屋にアップグレードしてくれてました。ラッキー。キレイで設備も整っていて、気が利いて、フロントのお兄ちゃんがイケメン(台北、イケメン多いぞ)の素敵なホテルでした。オススメです。でも、水回りが概ねガラス張りなので、倦怠期のご夫婦(は旅行になんて行かないか…)やあまり仲良くない同僚との出張(なら一人一部屋か普通…)には向かないかもしれませんのであしからず。

 

[1] 部屋の中から合図だせます [2] ドアの外のランプが点灯 [3] 許可が青で禁止が赤

部屋に入るとカードホルダーがあって、そこにカードキーを差すと室内の電気がオンになる仕組みはあちこちのホテルと一緒でした。が、カードホルダーの下にボタンが二つ並んでいて(写真[1])。Do Not Disturb(起こさないでください)とMake Up Room(清掃してください)のいずれかを選択できるようになっていました。どちらかを押せば、ドアの外側にあるランプが灯ります(写真[2]/当該部の拡大が写真[3]です)。Make Up Roomと許可を出すときが緑色で(写真[3])、もう一方のDo Not Disturbを選ぶと禁止を意味する赤色で文字が灯りました。ユーザーの視点で見たときの色の対応づけ、バッチリです。以前、ハイアットリージェンシー箱根リゾート&スパのお部屋で見つけて紹介したのと同じですね。

部屋の中に居ながらにして、自分がどんなリクエストを出しているのかを確認できるってことでユーザビリティは◎のデザインです。そして今回、追加でもう一つ気づいちゃいました。出かけるときにカードキーをホルダーから抜き取ると、このサインの点灯も消えるようです。これは甲乙付けがたい…と思う。

出かけるときにDo Not DisturbからMake Up Roomに切り替えるのを忘れてしまったとしても、カードキーを抜き取ることでどちらも選択されていない状態になり、室内は無人なので清掃をしてOKと判断してもらうことが可能になります。しかし、出かけている間も仕事の大事な資料を広げたままにしているから清掃には入って欲しくない!なんて場合にはどうしましょう? Do Not Disturbの合図を出せなくて困ったことに…。カードホルダーに名刺かなにかを挟んで急場を凌ぐことになりそうです。合図の点灯はカードキーの存在とは独立させることにしたうえで、部屋の中が有人か無人かはまた別の仕組みで分かるようにする…ってのが解決策になるでしょうかねー、お金かかるけど。