ブラ・リサイクルバッグ

2012年02月15日(水) 09:17

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BRASSIERE RECYCLE: A Japanese leading underwear maker, WACOAL, provides a recycle bag to collect old and/or ill-fitting brassieres in every spring. The brassieres in the bag will be reprocessed to become RPF (Refuse Paper & Plastic Fuel). Once the bag is sealed, nobody checks the inside.  This rule makes girls feel relieved and more positive to join this campaign, I think.

先日、待ち合わせまでの時間潰しでブラブラしていたら、イイ感じのブラジャーを売る下着屋さんを発見。もともとたいしたオシャレさんではないし、人に見られることのない下着にそんなにお金をかけたくない!と普通に思うケチ人間なので、若い頃に買ったものを普通に使い続けていて、めったに新調することはなかったのですが、脇のすっきりしたデザインとか、アウターに響かなそうな地味な色合いとかがサクッと気に入ってしまいました。ちなみにお値段もお手頃。想像されると困るので(笑)、どのブランドのどの商品とかっていうのは書かないことにしときますね、お互いの幸せのために。

 

[1] こんな紙袋をもらいました [2] リサイクルの仕組みです [3] アンケート用紙も一緒に配布

で何を書きたいかと言うと、そのお店で渡されたブラ・リサイクルバッグ(写真[1])についてです。ワコール全店で毎年春先に実施している企画らしい。このリサイクルバッグに不要になったブラジャーを入れて封をして、お店へ持っていくと、未開封のまま工場へと運び、RPF(産業用固形燃料)に加工して、製紙会社の燃料として活用してくれるのだそうです(写真[2])。RPFいうのは、石炭よりも二酸化炭素排出量が少なくて環境に優しいらしいよ。

さしてエコを推奨したいわけではないのです。わたしが注目したいのは、誰にも中身をチェックされることなく再利用へと回る仕組みです。さすがにサイドが破けたりしたブラジャーを使い続けるのは貧乏くさ過ぎて嫌だから、これまでに何度かゴミとしてブラジャーを廃棄した経験を持ちますが、一人暮らしをしていた若い頃は、ハサミを入れてワイヤーを取り出して、布地部分を細かく刻んで、みたいにして捨てていました。面倒でした。ちなみにオバサンと化した最近は、他の普通ゴミの中にコソッと紛れ込ませるくらいで捨てられます(笑)。いやつまり、捨てるときの女子(オバサンも女子なり)の気持ちに配慮した素敵な仕組みだなーってことです。なんとなく気持ちがほんわかしたので、古いブラジャーをリサイクルに回して、新しいのをもう少し買いたいなーとか思ったりなんかしてWACOALの思う壺。

郵送や宅配便では受け付けず、必ず店頭へ持ってこさせる仕組みも、マーケティング的にはよく出来てますよね。さらにおまけに、アンケート用紙もこっそり同時配布して、来店時の営業効率を上げる工夫もしています(写真[3])。WACOALなかなかやりますぞ。