世界的名画が一堂に

2012年01月10日(火) 15:25

日本発信四方山話, 徳島

OTSUKA MUSEUM OF ART: This is the world’s first collection of ceramic-board reproduction of masterpaintings. Its collection consists of more than 1,000 reproductions from about 190 collections in 25 countries. Using a special manufacturing technique, the masterpaintings have been reproduced in the identical sizes of the originals. You should visit this museum to learn which masterpaintings are known as a cultural heritage, and which is the one you are really interested in having a chance to see the original.

四国色々比較でなんとなく分が悪かった徳島県を少し持ち上げておこうかな…。

 

[1] 壁画「最後の晩餐」 [2] 受胎告知 [3] 冥界の渡し守カロンのいる風景

ポカリスエットなどで皆さんにもお馴染みの大塚製薬が創立75周年記念事業として設立した大塚国際美術館というたいそうな美術館が徳島県鳴門市にあります。入館料が大人3,150円もするのですが、館内には、古代壁画から世界25ヶ国190余の美術館が所蔵する現代絵画に至るまでの名画1,000余点がどどーんと一挙に展示されています。本来なら世界各地の美術館や遺跡へ足を運ばなければ見ることの叶わない名画の数々を一度に堪能できるというスゴイ場所なのです。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」や「最後の晩餐」、ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」、モネの「睡蓮」にゴッホの「ヒマワリ」、ミレーの「落ち穂拾い」にムンクの「叫び」、ピカソの「ゲルニカ」だってあります。レンブラントの「夜警」、ベラスケスの「ラス・メニーナス」、エル・グレコの「オルガス伯爵の埋葬」もありますから、俗に言う“世界三大名画”も揃っているということになる。わたしは本物を見学済みですけどね~。

この美術館にある絵画はむろん、すべて偽物です。大塚オーミ陶業株式会社の特殊技術によりオリジナル作品と同じ大きさに複製されている陶板名画だそうです。陶板いうのは、簡単に言うと“陶器で出来た絵”という感じでしょうか。原画を陶板に転写したものを、焼いてレタッチ(修整)してという作業を何度か繰り返して作られるらしい。時間の経過とともに退色劣化を免れないオリジナル作品と違って、陶板名画は約2,000年もの長きに渡り、そのままの色と姿を保てるそうで、文化財の記録保存に大きく貢献する美術館として世界的にも大きな評価を得ているそうです。

本物に比べればどうしても劣る感じでしたけど、でもココに来れば、


・世界的な名画と呼ばれる作品が何かを知ることができる
・限りなく本物に近いその世界的名画をまとめて堪能できる
・自分が「本物を見たい」と思う作品が何かを選別できる
・どこへ足を運べば本物を拝めるのかが分かる

などの利点があります。ということで、私も今後のために狙いを絞ってみました。
写真[1] 壁画「最後の晩餐」@サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂(イタリア)
写真[2] シモーネ・マルティーニの「受胎告知」@ウフィッツィ美術館(イタリア)
写真[3] ヨアヒム・パティニールの「冥界の渡し守カロンのいる風景」@プラド美術館(スペイン)

ウフィッツィ美術館とプラド美術館には、あれ?行ったんだけどな…(笑)。見逃したらしい。というか、見たけど記憶に残っていないのかもしれない。いずれもスゴイ数の名画が並ぶ美術館だし、常に全点を展示しているわけではなかったりするから見られていない可能性もある。うーん、まぁつまり、イタリアとスペインはやはりもう一度(と言わず、二度、三度)行かなければならないってことだと結論します。近いうちに必ず。