路面に距離表示

2012年01月12日(木) 16:08

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NUMBERS ON A ROAD: While driving in Shikoku, we wondered why there are numbers printed on a road sideways as the picture shows. They seem to mean the distance from the starting point of the national road. Because the area has no landmark object, the numbers are believed to be a big help to distinguish the spot from above when disaster strikes. Goverment has learnt a lesson from the Great East Japan Earthquake, and started to prepare against potential disasters.

もう一つ、四国走行中に気づいたお話。路面に横向き白色で数字が書かれていました(写真)。徳島県の山奥(児啼爺の銅像がある辺り)から高知県高知市へ向かって国道32号線を南下していたときに撮影したものです。通常、路面に記されている数字と言えば、制限速度ですよね? 制限速度を示す黄色(オレンジ?)の数字と区別できるよう、色と記載の向きが変えてあります。数字が【1】ずつ増えていくのと、だいたい1キロ間隔で数字が現れるという観察結果から、どこかからの距離を表しているであろうことまでは推測できました。はたして、どこから?何のために?距離表記をわざわざ路面に印字しているのでしょう?

 

[1] 路面に横向き白色の数字

ガンバッテ調べてみました。

地形が単調で目標物が少ない地域に万が一災害が起きたときを想定し、上空から場所を特定するときの一助となるよう国土交通省が予算を割いて路面に印字した情報のようです。ニュース記事の日付が2010年8月なので、東日本大震災の被害や教訓を参考にしての試みと想像されます。間違えとった。ちゃう、日付は東日本大震災以前の日付だ。1年間違えた。ということで、東北地方で同様の試みがなされていたかどうかは不明ですし、あそこまで被害が大きくなったときにも、こうした事前措置がなんらかの役に立つかどうかも不明。でもそれで一人でも多くの人命が救われていたりすれば、500万くらい使いなさいよーって感じですよね。

国土交通省と言えば、地元の人さえも望んでいない有料道路をガンガン作って税金の無駄遣いをしているイメージでしたが(笑)、イイ仕事もしてくれているようです。もちろん、こうした取り組みが有効に働くような災害はないのが理想ですが、地震大国の日本では楽観視ばかりもしていられません。わたし達の払った税金がこうして有効に使われているのは喜ばしいことですね。