道後やや

2012年01月18日(水) 14:13

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 愛媛, モノ+コトの話

HOTEL DOGO YAYA: As long as most tourists take a bath not at the hotel they stay, but at the “Dogo Onsen Honkan,” which is a must place in Matsuyama city, very many hotels and inns do not offer a traditional facility with hot springs. The hotel, Dogo Yaya, is designed featuring the characters of the area, and provides nice and relaxing time and service.  We especially enjoyed choosing a luxury towel (called “Imabari towel”) to borrow.

四国でお世話になった素敵なお宿のご紹介第二弾。

 

[1] 道後ややの素敵デザインたち [2] アメニティは人数分 [3] 今治タオルのレンタルもある

道後温泉本館から歩いてすぐのところにある道後ややです。温泉旅館といえば、広々とした大浴場や雄大な景色を堪能しながら長湯のできる露天風呂を売りにするところが多いと思いますが、道後温泉の場合は少し違います。どの旅館に泊まるにしても、日本最古の温泉として名高い道後温泉本館をスルーするわけにはいきません。お風呂は本館に行くから、宿にはお風呂がなくてもイイよ…というお客さんが多いようなのです。ということでわたし達も、温泉旅館ならではの施設を一切排除した道後ややに泊まることにしました。

オープンしてまだ1年未満ということもあり、お部屋はとてもキレイでした。狭かったけどね…(デラックスツインルームに泊まりましたが、かなり狭かったです)。写真[1]は左上から時計回りに、正面入口の様子、狭いけど独立したリビングルーム、ベッドルーム、外気と光を取り入れるための無双窓(むそうまど)です。この無双窓がとても素敵でした。板を横にずらして隙間を調節するんです。キンキンに冷えた冬の風が入ってきますが、朝日も差し込んでくれます。気持ちの良い目覚めを望むなら、冷えを我慢してでも少し隙間をあけて眠りたい。夏は蚊の進入が怖いけども…。

道後温泉ならでは!というサービスもあって興味深かったです。道後温泉本館には、タオルやシャンプー・リンスなどが設置されておらず、持参しなければなりません。もちろん受付で購入することもできますが、持参すれば無料です。だから、道後ややの客室には、小さな容器のシャンプー・リンス・石鹸が宿泊客の人数分揃っていました(写真[2])。タオルも、今治タオルの数あるブランドの中から、実際に肌触りを確かめた上で、好きなモノを借りられるようになっています(写真[3])。ちなみに、客室に備え付けられているタオルも今治タオルでした。愛媛県を代表する産業ですもんね、今治のタオル。庶民にはなかなか手の出ないお値段ですから、こういうところで色々試せるのは嬉しいです。

地域の特色を生かし、地元の産物にこだわって旅人を迎えてくれる道後やや。また道後温泉へ行く機会があったら、ぜひ再訪したいお宿です。