坂の上の雲を満喫

2011年12月27日(火) 08:14

本&映画の紹介, 日本発信四方山話, 愛媛

SAKANOUE-NO-KUMO: Matsuyama is a hometown of Akiyama brothers who did a great job for the Japanese-Russo War in early 1900s. We have had special drama series since 3 years ago, and had its final episode this week. There are so many things and places related to the story and characters, and we really enjoyed them.

3年がかりで放送されてきたスペシャルドラマ『坂の上の雲』、皆さんもご覧になりましたか? 我々は、再放送も含めて録画を完了。この旅が終わって帰京してから一気見の予定です。

 

[1] 秋山兄弟が視線を交わす [2] 撮影で使われた大砲 [3] 新聞連載を一挙紹介

で、一足先に秋山好古・眞之兄弟の生誕地を訪れ、兄弟が視線を交わす様子を垣間見たり(写真[1])、『坂の上の雲』のまち松山~スペシャルドラマ館(2012年1月末までの限定開館)で、ドラマに使われた衣装やら、小道具やらを拝見したり(モックンのサインとかもあって感激…笑)、これまたドラマで実際に使われた28サンチ榴弾砲の展示を見て唸ったり(写真[2])、建築家安藤忠雄氏の設計で知られる坂の上の雲ミュージアムで、改めて日露戦争の苦しい闘いを振り返ったり。

坂の上の雲ミュージアムでもっとも圧巻だったのは、1296回にわたって産経新聞紙上に連載された『坂の上の雲』の展示(写真[3])です。司馬遼太郎の文章がスゴイことは言わずとしれた事実だし、全7巻を読破している私としては改めて言うまでもない。でも、下高原健二さんが連載の各回に必ず添えていた挿絵が、はっきり言って腹がよじれるくらいに面白い。挿絵だけをただひたすら並べた本とか出版してもらったら、普通に買いたい!と思わせるだけの絵力があるし、司馬遼太郎の文章やドラマの印象とつながって、絵だけで物語を紡ぐ力が十分にあるのではないかと思います。出版社さん、どうぞご検討を。

『坂の上の雲』に登場する秋山好古、秋山眞之、正岡子規の三人の写真を見て、秋山好古を演じた阿部寛さん、秋山眞之を演じたモックン(本木雅弘さん)、正岡子規を演じた香川照之さんがいずれも絶妙に雰囲気を引き継いでいるように感じて、この企画の凄さを思いました(思い込み…笑)。ドラマの余韻が残るうちに、皆さん松山まで来てみるとイイですよー。