わざと使いにくくする
2011年12月14日(水) 18:20
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 神奈川, モノ+コトの話SHOPPING BASKET WITHOUT HANDLES: Another example of a shopping basket. The red one with “paid” mark has no handles. Making it hard to use on purpose prevents shoppers from using the basket for shopping. Well done, and I guess these efforts decrease the number of shopliftings.
買い物用のカゴと精算済みのカゴを分けて準備しているスーパーの存在を以前国立市で確認し、報告したのは2ヶ月ほど前のことです。今度は藤沢市で、同じような取り組みを目撃しました。お買い物用のカゴは、入口近くで山積みになっている黒っぽいカゴです(写真[1])。精算を済ませると、赤いカゴを渡されます(写真[2])。レジの脇には、赤いカゴをここに戻してくださいねーという場所が用意されていました(写真[3])。国立のSEIYUと仕組みはほぼ同じです。
でも、藤沢版には更なる工夫が見られました。精算済みの赤いカゴの持ち手を取り除いてあるんです。こうしておけば、たとえ黒いカゴと混じってしまっても、店内を見て回るには不便で使いにくいから、お客さんのほうで使うのを避けてくれる可能性が上がりますよね? カートにカゴを載せて利用するお客さんもいると思いますが、持ち手のないカゴは山積みから一つ持ち上げるときにも不便です。なので、好んで使う人はいないはず。
わざと使いにくくすることでユーザーの行動を制限する。考えましたね、店長。こうしてカゴを分けることで、どうなんですか? 万引きとかが減ったりするのですか?