リニューアル旅館は要注意

2011年08月24日(水) 16:26

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 栃木, モノ+コトの話

RENEWAL IS NOT WELL DONE: The guest rooms and most public areas were quite well renewed, but the employees do not seem to understand what a good service is. We stayed at a hotel in Kinugawa for a night, and got so disappointed. Whatever we ask, the man at the front desk frowned. A waitress asked my husband how to use the beer server. The buffet was not satisfactory at all, and I was so annoyed by the slippers I was forced to use in the restaurant. Conclusion: Don’t stay at hotel Ohtaki in Kinugawa.

日光インでの日々があまりにも素敵だったので半ば忘れていましたが、実は鬼怒川温泉のホテル大滝というところにも1泊しました。そこが、すんごくレベルの低いサービスを提供するとぼけたホテルで久々にビツクリしたというのが今日のお話。

最近はやりの古い旅館を和モダンにリニューアルするっていうのを敢行したと思われるのですが、従業員のスキルと意識がぜんぜんついていってなくて、チェックイン前から超イライラ状態でした。フロントのおっちゃん、とりあえず何を聞いても「面倒なことを言う客だぜ…」的な顔をするのやめてもらえませんか? 確かに多少面倒なことを言いましたが(言ったんだ…笑)、客はワガママ言うもんじゃい(逆ギレ)。

 

[1] ウェイトレスに使い方を聞かれた [2] 小鉢ビュッフェの満足度は低い [3] 会議室チックなところで夕飯

見た感じ、コンサルタントに言われるままに客室をリニューアルし、従業員数を抑えても回していけるようにと、浴衣やタオルをはじめとするアメニティはすべてフロントから客が自分で持っていくという仕組みを導入。従業員は部屋の掃除もすれば、フロントにも立つし、夕食時にはビュッフェのサーブにも出るっていうフル稼働状態。すべてを完璧にこなせている従業員は一人もおらず、ビールサーバー(写真[1]/セルフサービスでした)の使い方をうちの旦那が従業員のおばちゃんに教えるっていう驚きの展開に、もう驚かなくなっている旦那がかなり笑えました。夕飯はレストランで小鉢ビュッフェという選択肢しかなくて、文字通り小鉢に入ったいろんなお食事を自分でお盆に入れてテーブルに運ぶのですが、小鉢が場所を取りすぎるもんでお盆にはたいした数が載らず(写真[2])、一つ一つの小鉢もぜんぜん食べた気のしない分量(+味)でぜんぜん満足いかない。おまけに宿泊客のテーブルは“さっきまで会議室でした”的な、雰囲気の欠片もないただの空間(写真[3])。小鉢のならぶ大広間からは少々距離があるだけでなく、途中に要らない段差とか、突起とかあって危ないのなんの。しかもそこで履くことを強要される草履が絶好調に歩きにくい(写真[4])。蹴躓いてお盆をぶっ飛ばすお客さんが出ないことが不思議で仕方ありません。

 

[1] レストランの草履が歩きにくい [2] 部屋のリニューアルはまあまあ [3] しかしトイレのスリッパで台無し

お風呂は大浴場がなくて、近隣にある姉妹ホテルの大浴場までわざわざ入りにいくか、貸し切り露天風呂というのを利用します。怠惰な我々は当然後者を利用したわけですが、このお風呂が今度は熱いのなんのって…。水を足して適温にするまでに15分くらいかかったよ(とほほ)。鍵を返すときにフロントのおっちゃんに文句を言ってやろうかと思ったが、他のお客さんがチェックインでもめていたので(単純におっちゃんが予約を見逃していただけみたいだけど)やむなく断念。まぁ、どうせ伝えたとしても口先で謝られるだけで改善は期待できないと思うからもうイイや。リニューアル旅館には気をつけなければならないという大きな教訓を得る1泊となりました。

ちなみに客室のリニューアルはまぁまぁでした(写真[5])。でも、トイレのスリッパがそのまぁまぁのリニューアルを台無しにしていた(写真[6])。こんなとこケチってんじゃねーよ(お怒りMAX)。