日光インで夏休み

2011年08月21日(日) 17:36

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 栃木, モノ+コトの話

NIKKO INN, STRONGLY RECOMMENDED: You are able to experience the beauty of a traditional Japanese house here at Nikko Inn. After a 2-hour train trip from Tokyo, you will be surrounded by a Japanese farm village with heaps of nature. The accommodation consists of VERY Japanese styles, like “Tokono-ma” (space built into the wall), “Engawa” (porch), “Tatami” (Japanese flooring), “Oshiire” (Japanese closet), and some fixtures such as “Fusuma” and “Shouji” (Japanese sliding doors made of paper). You might be shocked with its bath, but it won’t be a big disadvantage of this Inn, if you enjoy the others.

夏休みをどう過ごそうかと悩んだ挙げ句、避暑を兼ねて日本の住宅建築の魅力に迫る旅に出ることにしました。有限会社日光デザインが運営する日光インにて2泊3日です。

 

[1] 玄関へのアプローチ [2] 襖の絵が美しかった [3] 玄関の左には縁側が伸びます

浅草にて、東武線の区間快速に乗り約2時間。下小代(しもごしろ)という地味ぃ〜な駅で下車すると駅前に日光デザインのオフィス兼日光インのフロントがあります。そこで受け付けを済ませてから、線路の反対側にある素敵な日本家屋へ移動。もう概観からしてイイ感じ(写真[1])。どんなに頑張っても静かに開けることのできない引き戸の玄関を開けて中へ入ると、正面には襖に描かれた美しい絵(写真[2])、左手には程よい広さの縁側が伸びていました(写真[3])。

 

[1] コンパクトなキッチン [2] 頑張って焼きそば作りました [3] お風呂場はちょいキツイです

わたし達が泊まったのは“Sakura”と命名されたいちばん小さな家屋です。水廻りがコンパクトなタイプのお部屋ということで、お料理好きには不向きかもしれません。しかしお料理不得意だからこそスペースって必要だよね…とか思ったりなんかするくらいにコンパクトでした(写真[4])。小さなフライパンで二人分の焼きそば作るの大変だった。でも、縁側で蚊取り線香の香りとともにいただく焼きそばは、いつも家で食べる山盛りの焼きそばとちょっと違う味でした(写真[5])。はい、気分の問題です。

いやしかし、何よりも辛いのはお風呂場です。ここでツルっと滑ったらかなりの確率で大ケガだから!という感じの省スペース&変設計(写真[6])。相当の気合いでカビ取りしてくれているのだろうけどカビ残りまくりで古さ感は倍増。これを我慢できない人は日光イン行っちゃダメです(笑)。外国人観光客はこのお風呂を使いながら、「日本人は小さいからイイけどさ〜」なんて思うのかもしれませんが、日本人にも小さいです、コレ。

滞在二日目は悲惨な猛暑日となり、午前中に近所を散歩しただけでぐったり疲れてしまったわたし達は畳の上でお昼寝三昧。時おり聞こえてくる踏切の音やいろんな種類の蝉の鳴き声、ちょっと強い風が吹くと木の葉がザワザワザワっと揺らめきながら音をたて、一瞬わたしを起こすのだけど、すぐにまた心地よい眠りに誘われてしまう。テレビがあったらつい電源を入れてしまうだろうけど、思い切ってテレビのない空間にしてくれていて、おかげで諦めがついて静かに過ごせるのも良かったです。都会で忙しない日常をお送りの皆さん、日光インで心の平穏を取り戻す時間を過ごしてみませんか?