テーブルのキープについて

2011年06月23日(木) 17:31

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 北海道, モノ+コトの話

THIS TABLE IS OCCUPIED: We were about to have that table to eat sweets, but the card said “this table is occupied.” This system seems to be organized by one of the sweet shops in the space, but the system is not obvious from customer’s view point. Even worse, it seems to be designed to prioritize customers who buy sweets from that shop, even though there are 6 shops side by side to share the whole space.

今はなき北海道拓殖銀行本店のビルが、大通りビッセという名の複合商業施設に生まれ変わっていました。札幌駅前地下歩行空間を見学に行ったついでに立ち寄って、1階のビッセスイーツ(北海道の人気スイーツショップ6店舗が軒を連ねるショップ兼カフェ)で休憩です。そんなに甘い物大好きではありませんが、行った面子が女子5人(母、義姉、姪っ子二人に私)ということで、どのお店で何を買うかって大騒ぎ。結局、私と姪っ子2号は町村農場(衆議院議員町村信孝氏の実家だか、親戚だかのやっている農場が経営するお店。知らなかった)で、母と義姉と姪っ子1号は小樽の老舗あまとう(リンク先は音が出るので要注意!)で、こってりスイーツを買いました(写真[1]/あまとうの3品)。いやそれにしても、小樽まで行かずともあまとうの甘味を食べられるようになったのですね…。大学時代にちょくちょく通っていた身としては、地味に感慨深いです。

 

[1] 大通りビッセにて休憩 [2] テラスに空席を発見! [3] でも、キープされてました…

で、スイーツ勢は、どれもこれも美味でして、文句なし。何せスイーツなので、一度に一種類しか楽しめないというのが辛いところ。一つを食べきるのも大変だったのだ。

それはともかく軽く憤慨したことがあるのでそれを書きたい。テラスに並んでいるテーブルに空きを発見(写真[2])したので、普通にみんなで腰掛けようと思ったら、テーブルの上に“この席は使用しています”と書かれた札が置いてあり(写真[3])、見るからに誰も使用していないのに、使用中と言い張って、その場所はキープされていました。札には“きのとや”の文字がありますから、きのとやが提供している札ということになりますね。大通りビッセのWebサイトを見ると、きのとやの座席数は62席となっていますが、他の5店舗には座席数の記載がありませんでした。それはつまり、6店舗で仲良く空間を分け合っているかのように見せかけて、実はきのとやが主導権を握っていて、きのとやでスイーツを購入したお客様に優先的にテーブルが割り当てられるってことですか? なんか、感じ悪っ。

感じ悪っ!と言いながら、面と向かって苦情を言うわけじゃなく、ここでちまちま文句を言っている私も向こうからしたら感じ悪いかもしれませんが、とりあえずそういう仕組みにするのなら、そういう仕組みであることを客が理解できるように、もう少し丁寧に案内したり、空間をデザインしたりしなさいよ!と思うのです。出資額が多いとかなんとか裏事情があるのかもしれませんが、ユーザーにそういう裏事情は見えません。きのとやは自分のところのお客さんを大切にしているつもりかもしれませんが、他店を利用するお客さんだって潜在顧客にあたりはしませんか? 今回は町村農場で買ったけど、次回はきのとやで思ってくれるかもしれないんだからさ〜。

★— 追記

状況確認して改善提案を書きました。こちらも続けてお読みください