ホタルイカの生態観察

2011年05月01日(日) 20:35

日本発信四方山話, 富山

突然ですが、富山県滑川市にあるほたるいかミュージアムへ行ってきました(写真[1])。生憎の雨模様だったためか、館内はなかなかの賑わいっぷり。

 

[1] ほたるいかミュージアム [2] こんなに間近に観察できます [3] 自分の手にもって観察も

ホタルイカは、富山県の県魚だそうです。れっきとしたイカなのにホタルイカもどき科と分類される可哀想なイカ。その一番の特徴は、腕(“足”と言ったほうが馴染みがあると思いますが…)や目尻をはじめ、身体全体に多数の発光器を持ち、危険を感じたときにその発光器から光を発して身を守ろうとするところです。最大でも7センチメートルほどにしかならない小ささ。毎年、4〜5月にかけて富山湾を中心とする日本海沿岸で漁獲されるらしい。捕獲される際にホタルイカが放つ青い光を見るための“ほたるいか海上観光”なる企画もあって、明け方3時出発という恐ろしい時間帯のツアーなのに、現在われわれはキャンセル待ち状態です。ちっ。ミュージアムの人気もあわせて考えると、運よく乗船することは叶わなそう。悔しいですが、ホタルイカが発光する様子はミュージアムで見られたのでイイことにしようかな…。

ミュージアムには、小さな生簀が作られていて、そこに放たれたホタルイカを自分で捕まえて、間近に生態を観察できるようになっています。子供たちがかなり豪快かつ乱暴に捕まえては放り投げたりしていて実に可哀想ですが、と言いつつ私たちも、手につかんで見させてもらいました(写真[2])。でも、噛まれたり、水をぶっかけられたりするので、結果的にはあまり長いあいだ拉致することはできず、じっくり見ることはできません。じっくり観察したい人は、別の水槽の小さな一角に閉じ込められたホタルイカがいるので、そちらがオススメです(写真[3])。そっちなら、腕の発光器もしっかりチェックできます。

さぁ、内需拡大。被災地へボランティアに行くばかりが復興支援ではありません。普段は考えもしないところ、なかなか足を運べないところへ思い切って行ってみませんか? その選択肢の一つとして、富山県滑川市のほたるいかミュージアムを検討いただけると、私も紹介した甲斐があります(笑)。