2011年4月の読書記録

2011年05月13日(金) 16:26

本&映画の紹介
4月もなにげに、あまり読めませんでした。在宅の仕事が多くて電車移動が少ないのと、その在宅の仕事がただひたすら活字を読んだり、書いたりする内容なので、目が疲れてしまうのだな…。でも、『やせれば美人』は本気で超オススメ。抱腹絶倒とはこのことです。笑って発散したい人はぜひ速攻で買って読んでください。

読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2550ページ

やせれば美人 (新潮文庫) やせれば美人 (新潮文庫)
“あからさまな美人は現状維持に気を揉むが、「やせれば美人」はどんなに太っても維持できる。むしろ太っていないと維持できない”ってことで、タイトルにもなっている”やせれば美人”というのが著者の奥様の口癖らしい。すごい認知的不協和の回避方法があったものだと感心してしまった。認めたくない事実を目の当たりにしたときに、人間がどのようにして自分を正当化しようとするのか、周囲がそれをどう見るのか、そんなマジな学びが隠された名著です。抱腹絶倒間違いなし。電車で読むのはキケンです。
読了日:04月30日 著者:高橋 秀実

蝉しぐれ (文春文庫) 蝉しぐれ (文春文庫)
はじめての藤沢周平。驚愕の面白さでした。文四郎がまっすぐに育ち、後ろ指さされることを厭わずに己が正しいと思うことを為し、大切に思う人たちを懸命に守り、生きていく姿が美しい。そして藤沢周平の筆致が易々と情景を思い描かせてくれる。真面目に生きることの素晴らしさをお二人に教えていただきました。しばらく藤沢周平にはまりそう。
読了日:04月28日 著者:藤沢 周平

100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図 100年予測―世界最強のインテリジェンス企業が示す未来覇権地図
“中国経済のダイナミズムは長期的成功にはつながらない”、”トルコは間違いなくイスラム世界の重心になる”、”遠い先かもしれないが、(日本では)いずれ必ず軍国主義が復活する”など、力強く言い切る著者の主張は地政学を背景にとても説得力がある。が、アジア諸国への軍事的干渉を指揮する政治家や指導者が出てくるとはやっぱり思いにくいし、また戦争をふっかけるようなことを我が国がすることになるとは信じたくない。中国やトルコやメキシコの人もこれを読んで同じように感じるのだろうか? 読み物としては単純に面白かったです。
読了日:04月19日 著者:ジョージ フリードマン,George Friedman

マラソンは毎日走っても完走できない―「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42.195キロ (角川SSC新書) マラソンは毎日走っても完走できない―「ゆっくり」「速く」「長く」で目指す42.195キロ (角川SSC新書)
フルマラソンまで目指すつもりはないので読まなくてよかったかな…な本。”フルマラソン完走”みたいな目標をもって日々トレーニングをしたい人にはオススメです。走ることをただ楽しみたい私みたいな人には必要ない。
読了日:04月15日 著者:小出 義雄

わらの犬――地球に君臨する人間 わらの犬――地球に君臨する人間
重苦しい哲学の本。読む時期を誤った感が強い…(笑)。とにかく、やっと読破。達成感があるようで、無い。心に余裕ができたときに、もう一度読んでも見てもいいかも。
読了日:04月10日 著者:ジョン・グレイ

ランニングの作法 ゼロからフルマラソン完走を目指す75の知恵 (ソフトバンク新書) ランニングの作法 ゼロからフルマラソン完走を目指す75の知恵 (ソフトバンク新書)
著者は、クルム伊達公子さんの復活劇を陰で支えた人気トレーナーさんらしい。でも威張った感じが全然文章に出ていなくて清々しく、素直に読める。頑張りつつ、身体を労りながら走り続けよう!って思わせてくれました。
読了日:04月08日 著者:中野 ジェームズ 修一

伊勢丹一流のサービス (経済界新書 2) 伊勢丹一流のサービス (経済界新書 2)
なんだか分からないけど、ものすごく偉そうな物言いをする人だった、著者が。伊勢丹が頑張っていることは知っているし、その陰にあるあんな話やこんな話は勉強になったけど、なんか著者を好きになれない感じばかりが残る本でした。
読了日:04月06日 著者:国友 隆一

八日目の蝉 (中公文庫) 八日目の蝉 (中公文庫)
それぞれが、それぞれの立場で、さまざまに感じる。自分だけが被害者だとか、自分だけが苦しいとか、自分だけが頑張っているっていう考え方はやめようって思わせてくれる物語でした。どんなときも、どんな状況でも、現実に向き合っていくことが大事なんだって、思いました。
読了日:04月04日 著者:角田 光代

ビジネスのためのデザイン思考 ビジネスのためのデザイン思考
“モノは持続性がなく、常にユーザーの現場でのコトによって変化していく”、”起点となるのは、経験的な認知に基づく、生活者や顧客の暗黙的ニーズの把握”などなど、大事なことがいっぱい書かれています。UXやユーザビリティに絡むお仕事をされている方にオススメ。調査手法についてもまとまっていて分かりやすい。この先生のところで勉強した学生さんはすぐに使いものになりそう(期待!)。いやむしろ、自分が学びに行くべきか?!
読了日:04月02日 著者:紺野 登