新築の公務員宿舎

2011年04月12日(火) 18:05

日本発信四方山話, 東京

最近、隣町の東雲(しののめ)に高層マンションが完成しました(写真[1])。運河に面していないので、あまり人気が出なさそうだな…と勝手に思っていたのですが、なんとこのマンション、公務員宿舎らしいです。父が公務員だったので、子供の頃はわたしも公務員宿舎に暮らしていました。4階建ての団地とか三角屋根の一軒家とか、幼い頃の思い出が蘇りますが、こんな素敵な高層マンションじゃなかったということは確かです(笑)。

 

[1] 公務員宿舎を被災者に提供へ [2] 近所のパン屋で支援物資募集中 [3] 善意が集まり始めています

で、その素敵な高層公務員宿舎が、東日本大震災の被災者の皆さんに仮住まいとして提供されることになったらしい。700世帯。マンションの近くにあるパンドクレムというパン屋さんが、救援物資を集めて提供しようと、地域の皆さんに声をかけ始めました(写真[2])。新品限定で、とりあえずの生活を始めるのに必要なもの、料理器具や食器、タオルやティッシュ、洗剤や石けんなどの日用品を中心に募集するそうです。棚には既にいくつか物資が届けられていました(写真[3])。

お店の方々や物資を持ち寄った近隣住民の方々の気持ちはとてもよく分かります。何か自分にできることをしたい、という気持ち。でも正直な話、対700世帯に対して、この集まり方だと焼け石に水な感じが否めません。集まった善意を、被災者に対してなるべく平等に配布しようとすることになると思いますが、その労力に比して、被災者の皆さんの満足度はさして高くならなさそうで心配。

結局、欲しいのはお金だと思うんですよね…。でも義援金は、必要なときにタイムリーに届くわけではないから難しい。募金するわたし達も歯痒いですよね。必要としている人のところになかなか届かなくて。

支援物資を集めるのではなく、募金を集めて、そこの公務員宿舎に仮住まいされる皆さんに直接お渡しするっていう仕組みにはできないのかな?となんとなく思いました。施しみたいだから受け取りにくかったりするのでしょうか? 区とか町とかがそういう仕組みを作って、仕切ってくれれば、募金するほうも、受け取るほうも気持ち良くなりそうだけど、行政がそういうことをするのはNGなのかな? 避難先によって差が出るから好ましくないとかってことになるのでしょうか? う〜ん、募金って難しい…。