熱海で桜&MOA

2011年02月14日(月) 23:37

日本発信四方山話, 静岡

母と小田原で梅の花を愛でて、少し春の訪れを感じた後、熱海へ行って温泉に浸かりました。熱海駅の裏手にある坂道をぐんぐんと登ったところにある大観荘に宿をとり、母子二人で贅沢な一泊二日です。大観荘の自慢のお庭では、日本列島でもっとも早咲きの桜として知られる“あたみ桜”がすでに咲いていました(写真[1]/たぶん“あたみ桜”)。本当に、春はもうすぐそこまで来ているようです。その直後の三連休には東京でも雪が降ったりしましたけども…。

 

[1] 熱海ではもう桜が開花 [2] MOA美術館の能楽堂 [3] お庭も素敵でした

歳をとってすっかり早起きになった母が、東京へ戻る前にMOA美術館へ行きたいと言うので、チェックアウトの時間を2時間も前倒しして旅館を発ち、さらに山の上のほうにあるMOA美術館へ行ってみました。

はじめて行ったのですが、ここスゴイです。まず、バスを降りたところにあるメインエントランスからメインロビーまでを結ぶ超ロングなエスカレーター。高低差は60メートルで、階段の段数に換算すると457段もあるというエスカレーターをやっと制覇したと思ったところに記されている“2F”の文字に腰が砕けます。「こんなに登って、まだ2階かよっ」ってね(笑)。やっと展示の見学を始めるわけですが、立派な能楽堂(写真[2])や太閤秀吉が愛した黄金の茶室の復元、毎年2月にしか公開されない尾形光琳作の国宝『紅白梅図屏風』など、鎌倉や平安の時代から大切に保管されてきた日本の絵画や彫刻、工芸の展示が続きます。ロビーから見える相模湾の眺望も素敵だし、展示を見終わった後で訪れた茶苑のお庭(写真[3])や竹林も雨露に濡れて厳かな雰囲気を醸し出していました(おまけに他のお客さんもいなかったし)。外国からのお客さんは箱根に足を向けがちだと思いますが、熱海もなにげにオススメです。熱海=寂れた温泉街というイメージは、きっと覆されることになりますよ。ぜひ一度、お運びください。