アンジンのおもてなし三選

2011年01月26日(水) 19:14

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 静岡, モノ+コトの話

昨年クロアチアやスロヴェニアを旅行したときに利用したホテルで、客室のアメニティにいろいろと工夫が見られたという話を書きました。ビローミスト(枕に吹きかける香水。安眠へと誘ってくれる…らしい)や耳栓(連れのイビキもこれで安心)を備え付けて、一段上質の滞在を提供しようという作戦です。

伊東温泉で泊まったアンジンの客室にもちょっと変わったプレゼントが置かれていて感心しました。

 

[1] 蒸籠で蒸したホカホカ饅頭 [2] お茶は3種類。茶碗もたっぷり [3] 源泉マスクでお肌スベスベ

入室してまず気づくのは、座卓の上に置かれた小さなコンロと蒸籠です。欧米のホテルの客室におもむろにリンゴが置かれているように、日本の温泉旅館には決まって、人数分のお茶菓子が用意されていますよね。アンジンのお茶菓子はぐり茶饅頭でした。冷蔵庫に入っているぐり茶饅頭を、この蒸籠に入れて、コンロの燃料に火をつけ、10分ほど蒸して食べるという仕組みです(写真[1])。寒い冬には特に嬉しい心配り。蒸してホカホカになったお饅頭はとても美味しかったです。

そしてお茶もお決まりの煎茶一辺倒ではなく、3種類も用意されていて楽しいです(写真[2])。温泉入浴前には“ぐり茶”、就寝前には“ほうじ茶”、朝のお目覚めの後は“太陽の煎茶”がオススメだそうです。理由はよく分からないけども…。ちなみに、湯飲み茶碗は6客用意されていました。2人×3種のお茶=茶碗6客。別のお茶を飲もうと思ったときに、わざわざお茶碗をゆすぐような手間をかけずに済むように配慮されています。すばらしい。ただし、一部屋の人数が3人、4人と増えたときに、比例して湯飲みの数も増えるかどうかは分かりません。ぜひ、そこまでやって欲しいです。それから、6客のお茶碗がすべて同じものだったのはわたし的にはちょい残念。わたしが支配人だったら(笑)、ぐり茶にはこのお茶碗、ほうじ茶にはこちら、煎茶にはこれ…という感じで3種類のデザインの湯飲み茶碗を用意したいな〜。管理とか掃除とかが大変になるばかりですが、せっかくだから中身だけではなく、器も楽しみたいと思いませんか?

最後のおもてなしは、小瓶に入ったとれたての源泉とコーセーのローションマスクです。顔だって温泉の効能を欲しているけれど、湯船で顔をつけるのは憚られますね。だったら、ローションマスクにとれたての源泉をたっぷり含ませて、顔にあててあげましょーというお話です。素敵。旦那のざらついた顔に使ってみました(写真[3]…許可なく掲載笑。顔が分からないからイイよね?)。潤ってスベスベになりました! ローションマスクなら自分でも買えるので、今後温泉に行くときは持って行くようにしようかな…と思うくらいに素敵なおもてなしでした。皆さんも是非、試してみてください。たぶん源泉じゃなくてもスベスベになります。リラックスした状態でたっぷりの水分を顔面にプレゼントするのだ。