上海の地下鉄いろいろ
2011年01月21日(金) 17:34
UXいろいろ, アジアのそこここ, サインやUIの話, 中国地下鉄に乗ってみました。とりあえず切符を買うところで激しく躓いたりなんかして…。
英語以外の言語はぜんぜんダメなので、どこへ行っても、何をするにも英語で押し通そうとガンバルしかない。券売機でも「まずは画面の表示をEnglishに変更だよな…」と思ってその変更ボタンを探して、やっとの思いで見つけたけれど、中国語の英語読みなんてむしろ余計に分からなくなっちゃうってことに気付くまでしばらくかかりました。そうだった。漢字を見るほうが分かりやすいんだった。言語の問題を除いては特に問題なし。券売機も2回目以降は順調でした。
慣れてきたところで車内の観察です。写真[1]は車内に掲示されている路線図。別の路線へ乗り換えられる駅からは、矢印が延びていて分かりやすいです。でも、その矢印を二等分したり、三等分したりして乗り換え可能な路線の色を塗り、少しでも分かりやすく…と努力の跡が伺えますが、乗り換え可能な路線が3本になったあたりから、色分けはほとんど意味をなさなくなってます。各線の割り当てが細〜くなってしまって、容易には色を識別できなくなってますよね。残念。
写真[2]には、車内での禁止事項とその他の決まり事(条例みたいなの?)が書かれているようです。アイコンで示されている禁止事項は左から、禁煙、ポイ捨て禁止、物乞い禁止、唾吐くの禁止の4つ。禁煙とポイ捨て禁止はまぁ普通。でも物乞い禁止と唾吐き禁止は中国っぽい感じ? わたしが今まで訪れてきた国々では見たことがありません。車内はもちろんのこと、外などでも、物乞いや唾を吐き捨てるおじさん(おじさんに限らないのかな?)は今までのところあまり見かけていないので(少しはいました)、オリンピックや万博の開催に備えた国民の品性向上運動(勝手に命名)は功を奏しているような気がします。
写真[3]はなかなか見つけられず、最後の最後にやっと発見した優先席の案内です。漢字とは思っていなかった…。だからなかなか目に入らなかったのかな? ついつい優先席マークを探していたために気付きにくかったのだと思います。そうか〜、中国では漢字で示すのがいちばん伝わりやすく、場所もとらなくてイイですものね。“老”はお年寄り、“弱”は身障者かと思っていましたが現地の方に聞いたら“見るからに弱っている人”だそうです。“病”は病気の人。“残”に似た漢字が身障者さんだそうです。“孕”は妊婦さん。“見るからに弱っている人”ってどんな人でしょう? けが人ですか?と聞いたら、けが人とも限らないとのお答えでした。
「どうぞ〜」と、いかにも席を譲っている感じの手のイラストが、わたしには一番わかりやすかったかな。