系統樹と剥製が圧巻
2010年11月30日(火) 14:13
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, モノ+コトの話昨日ご紹介した国立科学博物館の企画展ネイチャー・テクノロジーとライフスタイル展の入場料は、常設展示への通常入館料に含まれています。ちなみに大人は600円。
常設展示は、地球と人類の生命史を紹介する地球館と日本列島の自然とそこに暮らす日本人の成り立ちを紹介する日本館に分かれています。とうぜん「ぜんぶ見るぞ!」と意気込んで会場入りしたのですが、ダメでした。ものすごい規模で、地球館を見終える前にクタクタになってしまった…。日本館の探検は後日に延期です。
地味だけど最高に興味深かったのは地球館1階の系統広場の展示でした(写真)。細菌からヒトに至るまで、現在の地球上には知られているだけで160万種もの多様な生物が存在しているのだそうです。太古の海に誕生した原始生命体の子孫が無数の分岐を繰り返してきたこと、すべての生物が親戚関係にあることを伝える系統樹がぐるり360度に展示されていました。ここだけで一日いられそうなくらい見応えのある展示。
しかし、絶対に見逃してはいけないのは地球館3階にある動物たちの剥製です。ラクダに水牛、ライオンにヘラジカなどなどの大型獣から、ジャッカルやディンゴ、ユキヒョウといった小さいけど獰猛なハンターたち、鳥類もたくさんいました。写真[1]は死して尚、大人気のパンダ二頭。かつて上野動物園で飼育されていたフェイフェイとトントンの親子です。
恐竜の骨格化石とか、マッコウクジラやマンモスの全身骨格とか、シーラカンスの現生標本とか、かなり昔に理科の授業で学んだ記憶が微かによみがえるスゴイ展示の数々でした。ちなみに屋上にはハーブガーデン(写真[2])があってちょっと和みます。花の季節にまた来たいと思わせてくれる。そして、建設中のスカイツリーも見えました(写真[3])。とにかく本当にすごい規模の博物館なので、ゆっくり時間を取れるときに、しかも体力のあるときに行くことをオススメします。
実はちょっと歩きにくいというか、効率よく回れる作りに会場がなっていないのは残念でした。なんど行き止まりに出くわしたことか…。各階をやっとの思いでぐるっと一周してなんとかエスカレータホールに出たと思ったら、上りと下りがいつも逆で反対側へ回らなければならなかったりとかして、無駄に疲れた気分。こういう空間作りにもエクスペリエンスデザインの追求をぜひ。