意外にもスイスイ回答
2010年10月11日(月) 15:59
UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, サインやUIの話国勢調査、皆さんも回答しましたか?
日本国内の人口・世帯の実態を把握し、各種行政施策の基本資料を得ることを主な目的として行われる大規模な調査です。我が家では今回はじめて、インターネットでの回答に挑戦してみました。国をはじめとする行政府が管理・運営に携わるWebサイトは、これまでの経験からいくと大概ダメダメで、あまりの使いにくさ、分かりにくさに途中で憤慨して使うのを止める…というのが通例でしたが、国勢調査のサイト、意外にも大変使いやすく、スイスイ回答できました。
入力をミスすると、[次へ進む]ボタンを押す前にエラーをはっきりと目立つ赤い文字で知らせてくれたり(写真[1])、回答が世帯員に共通すると考えられる質問の回答欄には[コピー]ボタンを設けて、それを押せば、まったく同じ情報を二度、三度と入力しなくても済むようにしてくれていたり(写真[2]/赤丸部分)、[前に戻る]と[次へ進む]ためのボタンは左下・右上・右下の三ヶ所に重複して用意してくれていたり(写真[1][2]/左下のボタンにのみ文字情報も記されています)、と、かなりの至れり尽くせりです。説明文が長すぎるとか、言葉遣いが分かりにくいとか、そういう不満を帳消しにできるくらい、全般的によくできたサイトでした。
いちばんイケテナイのは、国勢調査のイメージキャラクター“センサスくん”かな(写真[3])。未来の時代を担う赤ちゃんを表しているそうですが、賢そうに見えない…(笑)。日本の将来が案じられます。センサスくんは平成2年生まれらしく、平成22年の国勢調査でちょうど20歳。成人式だそうな。こういうキャラクターのデザインは、10年後、20年後を見据えなくてはならなくて難しいですね。
センサスくんが生まれ変わることはないのだろうと思いますが、Webサイトのほうは、5年後、さらに磨きをかけてさらに一層使いやすくなっていることを期待したいです。今年のままでも十分ですけどね〜。ユーザーは欲深いのでした。