Good Design Expo 2010

2010年09月15日(水) 09:43

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, イベントの話, モノ+コトの話

EPICのおかげで随分と後回しになってしまいましたが、東京ビッグサイトにて開催されていたGood Design Expo 2010(グッドデザインエキスポ)へ2年ぶりに足を運んでみました。以前は展示会場のデザインがダメダメで、展示を見て歩くのがとにかく苦痛だったのですが、今年は審査委員長の深澤直人さんもおっしゃるように「応募対象だけでなく会場やこのイベント自体がグッドデザインとなるように(Good Design Expo 2010ホームページより転載)」と、随所にさまざまな配慮が施されていました。

 

[1] 会場図が床面に [2] ひろびろ通路設計 [3] 今年のいちばんはまな板

会場マップを床面に描いて現在地や方角を把握しやすくしたり(写真[1])、展示の並びも、通路を広めにとって混み合っているときでも無理なくすれ違えるようにしたり(写真[2])、昔は“お手を触れないでください”な展示が多かったのですが、そこはどうガンバッテも制御しきれないのが現実でして、もういっそのこと“どうぞご自由にお試しください”なモノのほうが今年は多くなっていたように思います。写真もガンガン撮って良いですよ、と。その代わり、自分の写った写真がどこかで使われることもあるかもしれないけれどそれはご容赦ください!といった断り書きも会場で見かけました。

今年のグッドデザインエキスポで見かけた製品の中で、いちばんグッと来たものは、ECHIZEN JAPANが製作したまな板です(写真[3])。とても素敵なデザインだった。高い抗菌性を持つイチョウ材を使って作られた円形のまな板で、側面には70°の傾斜を持たせ、まな板を労なく持ち上げられるようにしてあります。また、取り外し可能な引き出しが潜んでいて、それを引き出せば、切り終えた食材を直接そこへ落としたり、お皿のようにして引き出しを別に使ったりすることもできるようになっています。スグレモノ。

円形だと、壁に立てかけて収納するのが難しく、常時平置きできるくらいのスペースがキッチンにないと“邪魔なまな板”に変身してしまう恐れがありますが、いつか広々キッチンを手に入れられる日が来たら、きっとこのまな板を我が家にお迎えしたいと思います。そんなゆとりある暮らしを目指して頑張ろぉ〜!