EPIC〜マスターツアー

2010年09月06日(月) 15:25

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, イベントの話, モノ+コトの話

日本文化の発展と継承に尽力されているMaster(達人)に型(Kata)や道(Do)のあり方を学ぶマスターツアーなる企画がありました。参加者は以下の7つのツアーから興味のあるものを選んで参加します。

Master 1:琴
Master 2:華道
Master 3:茶道
Master 4:落語
Master 5:コスプレ
Master 6:合気道
Master 7:メイド喫茶

 

[1] 英語で落語を聞きます [2] 落語の道と型を学びます [3] パネルディスカッション

私は落語を選びました。東京English落語クラブの方たち(日本人女性1名、日本人男性2名、アメリカ人男性1名)が日頃の練習の成果を見せてくれました(写真[1])。披露された演目は、『豆屋』や『動物園の虎』などなど。英語で聞いても笑えるお話で感心。汗だくになりながら演じてくれた落語家さん達に感謝です(写真[2]/許可を得ていないのでいちおうモザイクかけておきます)。

日本の文化にちょいと触れてみましょうというだけではなく、このマスターツアーは翌日のパネルディスカッションへの布石という位置づけでした(写真[3])。道を究めるということがどういうことなのかを達人に学び、”エスノグラフィー道”の探求に役立てようというのが狙いです。

どんな道にも、新しいことを学び、受け入れる余地は必ずあって、一見、同じ型(Kata)を繰り返しているようにみえても、実は少しずつ違う何かを体験し、それを積み重ねていくことが大きな変革(イノベーション)に繋がっていく。そうして今ある“道(Do)”ができあがってきたのです。これからも底辺にある型(Kata)を守りつつ、変化を受け入れ、楽しんでいこうとする達人の姿勢から、諸外国の皆さん、多くを学んでくれたようでした。

イノベーションとは、無から新しい何かを生み出すことばかりではなく、枠に縛られない変化や変化へと通じる小さな芽だってイノベーションと呼んでイイのだ。変化を恐れるべからず!

すごくデカイ話にまとまって軽く驚きましたが、この企画、すごく上手でしたね。実行委員会の手腕に感服いたしました。本当はうまいことオチがつくのかどうか心配してたんですけど…。“達人”と言っても、皆さん実は趣味の範囲でやっている人たちがほとんどで、道を究め、それを生業としている人たちではなかったから。落語家さんも、日本人は英語がマスターレベルではないし、アメリカ人は落語がマスターレベルではなくて、いずれにしても中途半端(言葉が悪くてスミマセン…)。もちろん、私のようなド素人から見れば、趣味とは言えスゴク頑張っていらっしゃる方たちばかりなのですが、参加者から寄せられる質問にも答えられたり、答えられなかったりでアレレ…ということもありました。それでもプロのエスノグラファーたちは、未知のフィールドに足を踏み入れ、限られた時間のなかで最大限の学びと発見をしてくれました。そういう姿勢がエスノ屋さんには求められるってこと、彼らは分かっているし、わたしも再確認させ ていただきました。うん、やっぱりイイ企画でした。