珍しく政治ネタ

2010年07月07日(水) 15:36

日本発信四方山話, ヨーロッパ所々方々, 東京, ドイツ

ギリシャの経済破綻をうけて、EU各国が支援に乗り出していますが、巨額の資金援助をすることになったドイツの方々はギリシャやギリシャ人に対してどう感じているのかな?と素朴な疑問を持ったわたしは、先日ミュンヘンを訪れた際に、ドイツ人にズバッと直球の質問を投げてみました。「ギリシャを助けることについてどう思う?」と。

お気楽なラテンの国が呑気な生活を送っている間にとんだことになり、もう自力じゃどうにもならないから助けて〜!というのは調子がよすぎる話で、「お前らもっと働きやがれっ」と勤勉なドイツの人々は思っているに違いない…と勝手に想像していたのですが、意外や意外、ドイツ人の見解は違いました。

「ギリシャがEUに加盟したことによって、当時、ドイツは大きな恩恵を受けた。特に車の輸出で大きな利益を得させてもらったから、ギリシャが今、困っているというのなら助けてあげるべきだと思う」のだそうです。こういう歴史も踏まえた見解って、日本人にはなかなか想像できないですよね。

「ただ、支援する金額と期間については慎重に検討しなければならない。というのも、この後、スペイン、ポルトガル、イタリアなどがギリシャに続いて破綻するようなことになった場合を見据えておかなければならないから」だそうな。「スペインとポルトガルは政府がしっかりしているので、たとえ破綻しても自助努力で持ち直せると思う。でもイタリアは違う。あの国が転けたらマズイ」と、話はさらに続きました。せっかく盛り上がったので、さらに突っ込んで「万が一、イタリアが破綻したらどうなるの?」と聞いてみたら、「おそらく、イタリアを南北に分割して支援方法を分けることを検討することになるんじゃないかな?」との返答。えぇ〜〜〜〜、他人の国を分割すべき!みたいなところまでドイツ国民が意見を述べてしまうのですかっ。

こういうところ、欧米の人たちは偉いですよね。きちんと意見を持っている。「どんだけ上からモノを言うんだ?」と思わなくもないですが(笑)。歴史や政治について意見を持つこと、大切です。日本人は(私も含めて)けっこう苦手。海外では若いうちからそういうところ結構訓練されるし、主張してなんぼだしね。行間を読んでもらおうなんて考えちゃ〜イカンのだ。

 

[1] 東京都候補者の皆さん [2] 投げ込み選挙広報誌

そういうわけで(無茶な展開…笑)、今週末は選挙ですね。東京都の候補者は写真[1]な感じ。広報誌もポストに入ってました(写真[2])。わたしは消費税増税に賛成です。国のお金がないのだから税収を上げて財源を確保するしかない。消費をする余裕のある人が税金を多く納めることになるのだから何気に平等だし。一律増税じゃなくて、イギリスのように生きるために欠かせない食料品や子育てや教育などに必要なモノについては据え置きにするとか、無税にするとか、何かそういう斬新な展開を期待したいものです。そんなことに挑戦してくれそうな政党に投票するぞ。民○党でないことはほぼ確実。