2010年6月の読書記録

2010年07月02日(金) 18:11

本&映画の紹介

読書メーターさんのご協力のもと、6月に読んだ本をご紹介します。
最近、一般書にばかり手を伸ばしていたので、後半になって、ユーザビリティや通訳に関する本にガンバッテ手を付けました。日頃から勉強しておかないとね。


読んだ本の数:11冊
読んだページ数:2745ページ

ほっかいどうの通訳者たち ほっかいどうの通訳者たち
インタビュアーまたは編集者の仕事がいまいち。単に現状の紹介と現役通訳者の生い立ちを書き連ねるだけに終わっていて惜しい。もっと若い人たちが参考にできる本にすることができたと思う。
読了日:06月28日 著者:「ほっかいどうの通訳者たち」編集委員会

Neuro Web Design Neuro Web Design
脳科学の研究結果をベースに人々のWebの使い方を検証し、”使いやすいWebサイト”を作るためのコツを紹介してくれています。とても読みやすく書いてくれているので洋書ですがオススメ。ユーザビリティ評価レポートを書いたり、報告会に備えて蘊蓄を補強したりするのに良いと思われます。
読了日:06月26日 著者:Susan M. Weinschenk

大地を守る手帖 大地を守る手帖
食材宅配の”大地を守る会”に資料請求したらついてきました。会の成り立ちや背景にある考え方がよく分かる一冊。読み物として普通に面白かった。美味しい野菜を食べたくなります。
読了日:06月24日 著者:大地を守る会

描いて売り込め! 超ビジュアルシンキング 描いて売り込め! 超ビジュアルシンキング
“見える化”や”外化”の重要性と、実際にそれを実行するための考え方や手順をまとめた本。”手描きの絵”にちょっとこだわり過ぎな感じがした。要は”みる(見る・視る・観る・診る)”ことを怠らず、”みせる(見せる・魅せる)”工夫をすると分かりやすくなりますよ、という話。
読了日:06月22日 著者:ダン・ローム

米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F) 米原万里の「愛の法則」 (集英社新書 406F)
いつもするどく厳しい筆致で書く人だったし、コメンテーターとしての辛口発言も忘れられない。そんな彼女が若い聴衆を相手に優しく、ユーモラスに話す様子を想像しながら読みました。そういうことも出来る人だったんだ!と改めて見直した。若くして逝ってしまったのは本当に残念です。
読了日:06月18日 著者:米原 万里

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質 ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
煎じ詰めれば、確率を読み違える人があまりにも多いという現実と、読み違いの背景にある人間の認知特性を語っているのだと思う。内容としては悪くない。が、著者は自分の主張や文章に酔い過ぎ。とにかく回りくどいし、しつこい。上下巻に分けるほどのことではなかったのでは?下巻に手を伸ばすのが少々億劫である。
読了日:06月15日 著者:ナシーム・ニコラス・タレブ

長い長い殺人 (光文社文庫) 長い長い殺人 (光文社文庫)
空港で衝動買いして初めて宮部作品を読みました。ヤヴァイ。はまりそう。財布に語らせるだけでなく、その財布にも個性を持たせるなんて、なんと愉快な発想でしょう。最後まで分からない展開、途中に出てきた登場人物を最後まで気にさせる構成、良くも悪くも人間くさい登場人物たち、読みとどまることができませんでした。他の作品もぜひ読んでみたいです。
読了日:06月14日 著者:宮部 みゆき

パーマネント野ばら (新潮文庫) パーマネント野ばら (新潮文庫)
家族や仲間に、案外恵まれている人たちだな〜と思った。家族のおかげで大変な目にも遭っているけれど、登場人物は誰一人として一人ぼっちじゃない。素敵な人間関係がたくさん描かれていました。それにしても、マンガだとは思わなかった…。
読了日:06月13日 著者:西原 理恵子

ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫) ご冗談でしょう、ファインマンさん〈下〉 (岩波現代文庫)
“英雄色を好む”とはよく言ったもので、先日読了した「マリス博士の奇想天外な人生」のマリス博士と”女色を好む”部分に共通点がみられる。とにかく好奇心が旺盛なところも。最終章で紹介されている大学卒業式の式辞が感動的でした。
読了日:06月13日 著者:リチャード P. ファインマン

思考の整理学 (ちくま文庫) 思考の整理学 (ちくま文庫)
“朝飯前”と”三上”の話がとても参考になったし、自分の勉強の仕方(最近はサボり気味ですが…)が何気に間違っていなかったということを確認させてもらいました。高校生くらいのときに読んでおきたかった。子供ができて、その子が高校生になったらお勧めしよぉ〜と思います。
読了日:06月07日 著者:外山 滋比古

マリス博士の奇想天外な人生 (ハヤカワ文庫 NF) マリス博士の奇想天外な人生 (ハヤカワ文庫 NF)
星占いや未知との遭遇を信じる科学者がいるとは思わなかった。同じその彼がノーベル賞を受賞するほどに本物の科学者であるというのも面白すぎる話。自分のことを形容する言葉として”honest(正直な)”を選ぶところにも思わず感心してしまうくらい真っ直ぐな人。こういう風に生きたい!と思わせてくれる笑える本でした。
読了日:06月07日 著者:キャリー・マリス