UPAのアンケート用紙〜その2

2010年06月08日(火) 19:40

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, イベントの話, ドイツ, ヒトについて, モノ+コトの話

一年前、2009年のUPAの後、各発表の終わりに提出を求められるアンケート用紙に対する不満を書きました。で、予想どおりではありますが、今年も改善されていませんでした。相変わらず、発表者の名前と発表タイトル、発表時間などの記入が毎回求められる仕様です。

 

ボランティアさんの配慮付き

わたしも相変わらず、提出したり、しなかったり、気分や時間の都合に合わせて適当にお付き合いしていました。しかし、とある発表のときに興味深い現象が起きました。アンケート用紙の配布と回収を主な仕事とするボランティアスタッフが、写真の紙を手渡してきたのです。「必要事項を記入しておいたから、評価をお願いできますか?」と言いながら。

発表者の名前やタイトル、発表時間など、怠惰なユーザー(=私)から見ると「記入するのが面倒だな…」と思われる部分に、彼女が自分で前もって情報を記入し、怠惰なユーザー(=私)がアンケートに回答しやすくなるよう配慮をしてくれたのです。

感激でした。記入する情報量が減って楽になったからだけでなく、たったこれだけでアンケートの回収率が上がるであろうことを察知し、行動に移してくれるボランティアスタッフが存在したということに。その感激へのお礼に、このアンケートにはしっかり回答し、彼女に手渡しました、もちろん。聴衆の数がさほど多くない発表だったからこそ実現し得たことで、しかも全員に対して同じように必要事項記入済みのアンケート用紙を配れたわけではないようでしたが、こうして一人でも多くの回答を集めようと努力するボランティアさんの存在に敬意を表して、この後の発表ではなるべくアンケートに回答するようにしました。こんなに簡単に、自分の行動が変わったことにも驚きです(笑)。