トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団

2010年06月23日(水) 14:20

日本発信四方山話, ヨーロッパ所々方々, 東京, イギリス

先日、東京公演を見てきました。実は4回目。世界でいちばん笑えるバレエ!は今年も健在でした。

 

[1] トロックス今年も見参!

もう10年近くも前になるでしょうか。当時勤めていた会社の友達に誘われて、「男ばっかりのバレエなんて気持ち悪いよぉ〜」とか言いながら最初は嫌々見に行ったのですが、あっさり前言撤回。よくよく見ると衣装から胸毛がはみ出していたりとかして確かに気持ち悪い(笑)のですが、バレエは真剣そのもの。大真面目に“美しさ”を追求しているし、女役もなんも関係なく全部が男子だから、ジャンプとかするとスゴイ迫力です。

2回目に行ったときは前から5列目くらいの席だったから、表情までバッチリ楽しめました。すんごい真面目に踊っている途中で、こっそり(もちろん演出ですが)ニカッと笑ったりして、表情ひとつまで全てが計算され尽くしている舞台なのだということを認識しました。だから出来るだけ前列の席で見ることをオススメします。絶対にその方が楽しい。

3回目はなんとロンドンで。ちょっと乗馬を習いに英国へ行っていたとき(詳しくは追求しないでください…)にたまたまロンドン公演をやっていることを知り、勢いでその日に見に行ってしまいました(笑)。これが、日本公演以上に面白かったです。何が面白いって観客にごっついお兄さんたちが明らかに多いこと。花束を抱えたイケメンがあっちにもこっちにも。カーテンコールのときにその花束を“彼女”のところに届ける感じ。舞台上のバレリーナ達も、“彼氏”が花束を抱えて舞台に近づいてくるのに気づいて「キャ〜」とか「イヤ〜ン」とか黄色い悲鳴。「あぁ、やっぱり皆さんゲイなのね…」と思ったものです。

そして今年は4回目。旦那を連れて行きました。終演後に「どうだった?」と聞くと、「本物のバレエが見たくなった」とのたまった(怒)。おいおい、これもホントのバレエだぜ〜。野郎どもの努力をバカにするな〜!ということで、本物志向の方には不向きかもしれませんが、気楽に芸術を楽しみたいという方には絶対にオススメです。今年も、東京公演を皮切りに九州、関西、四国、東海、東北、そして締めの関東と7月19日まで巡業するようです。近くに来たときには是非、行ってみてください(スケジュールはこちら)。カーテンコールがしつこいですが、最後に最大の笑いが待っていますから途中退場とかしないようご注意を。