プリトヴィツェ湖群国立公園

2010年06月04日(金) 05:07

ヨーロッパ所々方々, クロアチア

突然ですが、クロアチアのプリトヴィツェ湖群国立公園の息を呑む美しさをお届けします。

UPAに参加するためのミュンヘン出張を口実に、その後ヨーロッパを回っています。相変わらず、どっちがついでだ?というツッコミが随所から寄せられるのは確実ですが、そんな周囲の騒音をモノともせずオーストリアのウィーンを車で出発して、スロヴェニアを経由し、クロアチアへとやってきました。今回の旅程の最大の山場は、クロアチアの首都ザグレブから南へ約110キロ、時間にして2時間ほどのところにあるプリトヴィッツェ湖群国立公園です。大小16個の湖と約90本の滝を有する国立公園で、1979年にユネスコの世界遺産に登録されました。

1991年に始まったクロアチア紛争の舞台となり、一時は危機遺産リストに名を連ねるほど危ない状態になりましたが、紛争解決後、地雷の撤去を進め、現在ではこうして呑気な日本人観光客が気楽に歩いて回れるほどになっています。

公園内は遊歩道が整備されていて、各自のやる気や時間、体力などに応じてお散歩コースを選べるようになっています。公園内のホテルに1泊することをレンジャーさんに伝えると、コースHをオススメしてくれました。インフォメーションセンターから無料のエコロジーバスに乗ってST4(バス乗り場4)まで行き、上流の湖群を眺めながら遊歩道をP2(船着き場2)まで歩き、そこで遊覧船に乗ってP3(船着き場3)まで移動して下流の湖群を眺めながら引き続きお散歩。最後はST1(バス乗り場1)から無料バスに乗って帰ってくるというフルコースです。レンジャーさんによると6〜7時間のコースというお話でスタート前は少し引きましたが、実際に歩いてみると約4時間半くらいだったと思います。途中、小雨がさしたりしましたが、遊歩道の左右の木々の葉が屋根のように頭上を覆ってくれていてほとんど濡れることなく優雅にお散歩することができました。

絵はがきやテレビなどでよく目にする↓この絵は、Veliki slap(落差78メートルの大滝)を過ぎて、夢にまで見たお散歩がもうすぐ終わっちゃうよぉ〜と、少し寂しくなった頃、最後の締めくくりとしてババ〜ンと現れます。

一番の見せ場を最後に持ってくるなんて憎い演出。名残惜しいけれど、最後にこの絵を見られたからもう思い残すことはないわ!と思えるほどの感激でした。日本からのアクセスは決して良くはありませんが、わざわざ来るだけの価値のある素晴らしいところです。超オススメ。