食材宅配体験記〜らでぃっしゅぼーや編

2010年05月24日(月) 12:54

UXいろいろ, 日本発信四方山話, 東京, モノ+コトの話

品揃えのパッとしないジャスコ東雲店に飽きてきたので食材の宅配を試してみることにしました。まずはらでぃっしゅぼーやの体験入会から。

 

[1] 毎週届くカタログ”元気くん” [2] 週一回お届けのの野菜セット [3] 箱がかさばるのだった

Webサイトを見ると、インターネット通販サービス(eらでぃっしゅ)と会員制宅配サービス(らでぃっしゅぼーや)の二つがあって、前者は手軽に1品から注文ができて、入会金や年会費などの諸経費がかからないうえ、週に一回みたいな縛りがないのが特徴。後者は“ぱれっと”と呼ばれる野菜セットを毎週お届けしてもらうのを軸に、“元気くん(写真[1])”という商品カタログから追加の注文をするというスタイルです。会員制で、入会金5,250円と年会費1,050円がかかります。ちなみに、入会金は退会時にも返金されません。でも再入会時に改めて徴収されることはなく、「半永久的に会員資格を手に入れることになる(説明員談)」ということだそうです。これを売り文句にするのは多少苦しい感じがありますが…。

気になる送料ですが、eらでぃっしゅを使ったときの送料はWebサイトを見てもよく分からない…。らでぃっしゅぼーやの場合、毎週お届けのぱれっとのみの時は無料ですが、カタログ元気くんから追加注文をした場合は、追加商品の数量に関係なく配送料189円が別途かかります(専用車による配達区域外の場合はクロネコヤマトでのお届けになるため送料がぐっとお高くなるようです)。この辺の仕組みが実はなんとなく納得がいきません。どうせぱれっとを配達に来るのだから、追加の注文分に対して別途送料をとらなくてもイイじゃん?ってね。定期便とは別に商品を動かすことになるのだから送料が発生する、と考えれば理屈的には納得なのですが、主婦的には追加注文するモチベーションを奪われる感じです。さらにちなみに、体験入会中は配送料を無料にす るというサービスをしてくれちゃっているため、送料まわりの金銭感覚が掴めないうちに体験が終わってしまうのは少し問題な気がします。体験入会中は送料無料と謳うことで体験入会への敷居は下がりますが、その後、本入会しようかどうしようかってときに情報が足りないのだ。無料サービスの考え方、難しいです。

諸経費の話はこのくらいにして、次は商品について。

ぱれっと(写真[2])に入ってくるお野菜、果物、卵、そして元気くんで追加注文したお米や納豆、お肉などを4週間食べてみましたが、抜群に美味しい!と感じたのは、スナップエンドウとニンジンくらいかな。わたし達、そんなに味にうるさくないので、いまいち有り難みが伝わってきませんでした。農家の皆さん、ゴメンナサイ。旦那に「納豆、どう?」と聞いたら、「醤油が入ってなかったからイヤだ」とかいう意表を突いた返事が戻ってきて驚いたりもしました。そこかよっ(笑)。お米は、注文するときにカタログを見ながら、こっちにするか…、あっちにするか…と二人でもめて、決め手がないものだから私の出身地北海道のお米で、しかも「この“無”って書いてある“無洗米”にしようぜ!」となったのですが、届いてみたら、“無”は“無洗米”の無じゃなくて“無農薬”の無じゃないかぁ〜という笑える展開。無洗米が欲しかったのに…(笑)。お米の味も、美味しいお米なんだとは思いますが、我が家の炊飯器はアメリカで買った日本的には一昔も二昔も前な感じのものなので、「まぁ、普通に美味しいね」くらいの感想でした。

らでぃっしゅぼーやの野菜セットぱれっとは、中身を自分で選ぶことができなくて、人によってはそれが嫌だったりすると思いますが、わたしは逆に、自分で買い物をするといつも定番の野菜ばかりになってしまうから冒険ができて楽しいな、と思いました。しかし、翌週なにが届くかはっきりと分からない状態(いちおう、「来週のお届けは…たまねぎ、にんじん、かぶ、葉物、いんげん、メロンを予定しています」というくらいの情報は事前にお知らせいただけます)でうっかり追加注文をしてかぶってしまうと大変。体験入会中も、スナップエンドウが3袋とか、なめこが4袋とか、冷蔵庫に入っている状態になっちゃうことがありました。こういうちょっとしたことが不満に繋がっていくのかもしれません。注文を受けた時点でらでぃっしゅぼーやサイドでは重複に気づくわけですから、「ぱれっとのお野菜と重複するご注文がありますがよろしいですか?」と電話一本くれたら嬉しいかもしれません。

あとやっぱり、1週間保管することになる箱類がかさばりますね(写真[3])。冷蔵食品や冷凍食品を頼むと野菜を入れたダンボールとは別に発泡スチロールのケースが届きます。最高たのんだ時は、ダンボール2つと発泡スチロールのケースが2つとかになってしまって、1週間、狭いキッチンで邪魔この上なかったです。旦那も、「ビールの箱を置く場所とられたっ」とご不満の様子でした。不在時も玄関先に置いていけるようにとダンボールや発泡スチロールのケースを使っているのだと思いますが、お客さんが在宅の場合は中身だけを置いていくような対応をしてくれると嬉しい人が増えるのではないでしょうか? 箱で受け取っても、どうせすぐに冷蔵庫に移すのだから、玄関で中身だけ渡されても全然困りません。

そんなこんなで体験入会期間が終わったので、本入会はせず、次は大地を守る会の宅配を体験してみようと思っています。