オススメの教会
2010年04月28日(水) 15:48
日本発信四方山話, ヨーロッパ所々方々, 東京, ドイツ, フランスヨーロッパを旅行すると、各地で素敵な教会に出会います。キリスト教徒ではないので、ただの見物を目的に中へ入ることにいつも少し申し訳ない気持ちになりますが、遠慮するのもアレなのでいつも厳粛に拝見させていただいています。キリスト教という宗教がいかに偉大な力を持ってその土地とそこに住む人たちを守り、誘ってきたのかを行く先々で感じてきました。教会という建物はもちろんのこと、中で目にする宗教画やステンドグラスは美しいものばかりで、驚きのあまり開いた口がふさがらないようなことも度々です。わたし達が見てきた教会の中でも特に素敵だったのは、ドイツはベルリンにあるカイザー・ヴィルヘルム記念教会、そしてフランスはルアーヴルにある聖ジョセフ教会の二つです。機会があったら是非、足を運んでみてください。そんな機会はねぇ〜よ!という方のために、三つ目のオススメ。東京都文京区にあるカテドラル聖マリア大聖堂です。
ローマ教皇を中心とするキリスト教最大の教派カトリックの教会で、東京都と千葉県を管轄区域とする東京大司教区の教会です。磯崎新氏や黒川記章氏の師匠である丹下健三(たんげけんぞう)氏が1964年に手がけたそれは見事な建築物で一見の価値、絶対にあります。ちなみに丹下氏の建築は他に東京都庁や代々木体育館、フジテレビ本社など。スゴイ人なのだ。
外観の写真(写真[1][2])だけでは伝えきれませんが、中は残念ながら撮影禁止です。代わりにこのカテドラルの存在を知るきっかけになったアーキニアリング・デザイン展で撮影した模型の写真(写真[3])を載せておきます。想像力を抜群に働かせて、中の様子を思い浮かべてください。
と言っても無理だろうから、カテドラルのWebサイトでバーチャル見学や写真アルバムをどうぞ。
わたし達が訪れたときは、ちょうどどなたかの葬儀が始まる直前で中をゆっくりと見学することはできなかったのですが、短時間でも十分に雰囲気を堪能できました。四方や天井の窓から差し込む光が教会の美しさを引き立てます。コンクリート打ちっ放しの内壁や天井は厳粛な雰囲気を見事に演出していました。葬儀の始まりを告げるパイプオルガンの音色も素敵だった。人生に疲れたときに(というのは大袈裟ですが…)また足を運んで心を静めたい。そんな教会です。