ファンでなくても必見

2010年04月27日(火) 16:49

日本発信四方山話, ヨーロッパ所々方々, 東京, オランダ

オランダはユトレヒト生まれの作家ディック・ブルーナさんの手によって絵本の中に誕生したミッフィー(うさこちゃん)が今年、55回目のお誕生日を迎えるのだそうです。オランダを去る間際に駆け込み観光をしたディック・ブルーナ・ハウスやブルーナさんのアトリエに保管されている日本未公開の原画やスケッチ約200点を一挙に公開するゴーゴーミッフィー展が松屋銀座にて開催されています(写真[1]/入り口でミッフィーがお出迎え)。

 

[1] 入り口でミッフィーがお出迎え [2] オリジナルグッズも沢山 [3] ミッフィー以外のイラスト

ディック・ブルーナ・ハウスで見たものが並ぶだけなのかな?と思っていたのですが、期待は良い方向に裏切られました。原画もスケッチも本場のディック・ブルーナ・ハウスよりもたっぷり潤沢です。ディック・ブルーナ・ハウスでは定期的に展示を入れ替えていて、一度に見られる数は実はさして多くないのですよ。展示の数ではゴーゴーミッフィー展のほうが余裕で上です。ブルーナさんが若かりし頃、絵本作家になる前に手がけた書籍の装丁やポスターの展示は今回あまり来日していないので(少しはあります)、それらを堪能したければ現地へ赴くことをオススメしますが、ミッフィーLOVEな人はわざわざユトレヒトまで行くよりも松屋銀座へどうぞ。5月10日までです。

平日なのに激混みでした。展示会場はもちろんのこと、売店もスゴイ人だかり。限定発売とか先行発売とかに弱いからね、人は…。と言いつつ、わたしも何か買わないとならないような強迫観念にとらわれて思わず買ってしまった(写真[2])。姪っ子にあげようかな〜と思って。わたしが使うわけではないのでご安心を(似合わないから…)。

肝心の展示の中では、ブルーナさん自作のバースデー・カレンダーがとても素敵でした。オランダ人って、お誕生日をとても大事にするんです。大人もお誕生会とか開いちゃう。家族はもちろん、友人・知人のお誕生日を忘れないように書き込んでおくことのできるバースデー・カレンダーがどこのお宅にもあるんですって。ブルーナさんもさすがオランダ人。自分で作ってしまうところも素敵。彼が描くミッフィー以外のイラストを見られるという点でもゴーゴーミッフィー展、オススメです。

ミッフィー以外のイラストと言えば、日本オランダ年のイベント開催にあたりブルーナさんがオリジナルイラストを描いてくれていたの、ご存知ですか?(写真[3]) ちょうどわたし達がオランダへ渡った2008年は、日本とオランダの外交関係が成立してから150周年にあたる年だったのだそうです。そしてわたし達がオランダを離れた翌2009年は、徳川家康がオランダに公式な通商許可を与えて以来の通商関係400周年にあたる年だったのだとか…。知りませんでしたぁ〜。オランダにいるときはまったく話題に上らなかったし、というかおそらく誰も知らなかったに違いない。ブルーナさんを除いては…(笑)。