デザイン頑張ったで賞
2009年10月30日（金） 23:55
UXいろいろ, 本＆映画の紹介, アメリカ縦横無尽, パロアルト暮らし以前、旦那のインタビューに付き合ってIDEOを訪れたときにお会いしたBill Moggridge氏（写真[1]）。気のイイ、マジメなおじさんです。少し前の話になりますが、その彼がとある賞を受賞したというニュースを読みました。ホワイトハウスで大統領夫人Michelle Obama氏から表彰されたというからスゴ〜イ。
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| [1] ビル・モグリッジ氏＠IDEO | [2] IDEO発の書籍たち |
ニューヨークにあるCooper Hewitt Design Museum（クーパー・ヒューイット・デザイン美術館）の主催で、その年に活躍したさまざまな分野のデザイナーに送られるNational Design AwardのLifetime achievement awardというのを受賞したようです。”あなたは、生涯かけてめちゃくちゃデザイン頑張りましたで賞”みたいな感じ（笑）。日本語にすると、死ななきゃもらえない賞みたいだ…。引退勧告のようにも聞こえるけど、現役でバリバリやっている人に対してこういう賞を授与して、業界や社会、教育にますます貢献してもらおうという感じはアメリカならではのようにも思います。
ちなみにこのNational Design Awardは、2000年にホワイトハウスのMillennium Council（ミレニアム評議会）がミレニアムを祝う公式行事の一つとして敢行したのを皮切りにしています。毎年ファーストレディから表彰状が授与されるのかどうかは不明。
さらにちなみに、MIT Pressから出ているBill Moggridge氏の著書、”Designing Interactions”（写真[2]のど真ん中にあるグレーの本です）はまだ日本語になっていません。700ページを超える大作なもので、私が調べたところによるとすでに日本の出版社6社が翻訳出版を検討はしたものの見送ったという残念な事態になっているようです。本はもちろん興味深い内容なのですが、付属のDVDに収録されているデザイナーさんたちへのインタビューが何よりも面白い。『シンプリシティの法則』を書かれたジョン・マエダさんやMITで教鞭をとっておられる石井裕先生なんかも登場します。このDVDの中身を日本語にして出版するっていうのは、どうでしょう？（誰に話しかけているのやら…笑）
