野生動物たちとの出会い
2009年09月11日(金) 18:01
アメリカ縦横無尽, ナショナルパーク日が沈み、辺りが暗くなって、観光客の姿がまばらになった頃、エルクや鹿が姿を現します。観光客用の宿泊施設が建てられている辺りには、芝があちこちに植えられていますが、どうやら彼らはそれを知っているのですね。明け方には、その数、倍ではきかないくらいに増えていて、目を疑うほどでした。ポイントレイズでは豆粒ほどの大きさにしか見えなかったエルクを、おかげで2メートルくらいの至近距離で見ちゃいました(写真[1])。驚きの大きさ。馬と見紛うほどでした。
宿泊施設の辺りに動物たちが姿を現すのは夜から朝にかけてというのが通例のようですが、グランドキャニオン国立公園内にいればエルクと鹿には嫌というほど出会えます。写真[2]は、車を走らせているときに道路脇で見かけた若い牡鹿。まだ角に毛が生えています。ちなみに、エルク(ヘラジカ)と鹿の区別、できますか? 首とお尻の肉や毛の付き方が少し違うみたいです。
さて、私たちが出会ったのは、すっかり人間慣れしたエルクや鹿ばかりではありません。昨日ご紹介したコロラド川の川下りをしている最中に、なんとビッグホーンシープ(オオツノ羊)の群れを見かけました。「最近、この辺りの崖っぷちでよく見かけるんだ…」というガイドさんの言葉を受けて、ツアー参加者全員、それはもう必死で探しました。私たちの気配を感じれば、動きを止めて、岩陰に隠れてしまいますから、私たちも静か〜に、息を殺しながらまだ見ぬビッグホーンシープを探します。
“羊”を想像しながら“白”を探してはいけません。乾いた大地に溶け込むように、その身体は茶色がかっていって、同定するまで本当に大変でした(写真[3])。でも、スゴイ達成感。フルコースツアーの充実度、ここでさらにアップしましたね、間違いなく。