陸海空フルコース?!

2009年09月10日(木) 22:53

アメリカ縦横無尽, ナショナルパーク

時間がなくて、グランドキャニオンには2泊しか出来ませんでした。その限られた時間をどう有効に使おうか…。熟慮の末に大人一人約300ドルもするツアーに思い切って参加することにしました。グランドキャニオンが朝日に染まる姿を上から眺め、ネイティブ・アメリカン(ナバホ族)の居留地にあるアンテロープキャニオンの中に入り込み、そしてコロラド川をゴムボートでくだりながらグレンキャニオンの勇姿を下から見上げる。陸海空(川だけど…笑)を満喫するフルコースのツアーです。

 

[1] 空から見たグランドキャニオン [2] 幻想的アンテロープキャニオン [3] 川から見たグレンキャニオン

ツアーは、国立公園のサウスエントランスをさらに少し南へ下ったところにあるグランドキャニオン空港からスタートします。19人乗りの小型セスナに乗り込むと、間もなく離陸。小型機なので多少揺れますが、しばらくするとグランドキャニオンの姿が眼下に広がり、揺れなんて気にする間がなくなります。残念ながら少し霧のかかった朝だったので、朝日が渓谷を照らす様子は見られませんでしたが、そんな絵がなくても十二分に美しかった。空から谷を見下ろせば、岩肌の立体感、谷の深さ、地球という惑星の長い年月をかけた営みが見えてきます(写真[1])。国立公園のビューポイントからはほとんど確認できないコロラド川も、はっきりと目にすることができます。遊覧飛行は50分ほど。夢中になって窓に顔を近づけていると50分なんて時間はあっという間に過ぎますから、乗り物酔いが不安な人にも大丈夫だと思いますよ。もちろん、天候にもよると思いますが…。

遊覧飛行はグレンキャニオンダムの近くにある小さな飛行場に着陸して終わりです。そこへ迎えに来てくれたナバホ族のガイドさんに連れられてアンテロープキャニオンへ向かいました。アンテロープキャニオンは、実は、グランドキャニオン以上に私が楽しみにしていた場所。そしてそこは、自然の造形を本当に身近に感じられる場所でした(写真[2])。空には雲がいっぱいで、隙間から差し込む光が作り出す幻想的な風景は諦めなければならないと覚悟していたのですが、実際にキャニオンの中へ入ってみると、諦めなんて無用でした。ちょっとした光で十分なんです。頭上から差し込むほんの少しの光でアンテロープキャニオンの中は驚くべき光景になりました。本当に、本当に素敵でした。

アンテロープキャニオンの余韻に浸りながらグレンキャニオンダムへ向かいます。そこで大きなゴムボートに乗り込み、谷の底を流れるコロラド川をゆったりと下ります。朝、空から見下ろした谷の姿を、今度は谷底を流れる川から見上げるわけです。透き通る川の水の奥には、気持ちよさそうに泳ぐ魚の姿が見えたり、周囲の岩肌がくっきり映し出されたりして(写真[3])、約4時間の道中、感動しっぱなしでした。ずっと残念に思ってきた曇り空のおかげで、前半はさほど暑くなく、太陽光も余裕で耐えられる程度でした。帽子をかぶらずにいられたので視界も広く、本当に景色を満喫できました。が、後半は日差しが強くなって余裕ゼロ。天気によっては危ないので、帽子、日焼け止め、サングラスは絶対に忘れてはなりません。飲み物はツアー会社が用意してくれるので大丈夫。水がないと、本気で死ぬ人が出るかもしれません。

と、このとおり“フルコース”の名に相応しい、そして終わってみれば300ドルなんて安いと思うほどに大満足のツアーでした。まるでツアー会社の回し者のようですが…。勘違いされることのないようにデメリットも少しご紹介しておきましょうか?

遊覧飛行では、私が機体の左側、旦那が機体の右側に座りました。旦那曰く、“絶対に左側が当たり”だそうです。それでも私たちは、幸い最前列の席だったので見渡しがよく、左右ともにかなり満喫できたと思いますが、もしかしたら座席の場所によっては不満足度が上がるかもしれません。

アンテロープキャニオンそのものは、ケチのつけようがない素晴らしい景色でした。加えて、私たちのガイドさんは当たりだったと思います。いろいろな意味で。ひとつ、難点をあげるなら、飛行場からアンテロープキャニオンまでの移動に使う車ですかね。軽トラックの荷台みたいなところに詰め込まれて、かなりキツイです。もし遊覧飛行で乗り物酔いをしてしまった後であれば、アンテロープキャニオンへ行くまでにさらにヤヴァイ状態になる可能性がありますのでご注意ください(笑)。

最後のコロラド川下りは、なるべく早くバスを降りて、一台目のボートになるのがコツです。私たちは知らずしてそれをなし得たので、ツアー中ずっと、前方に他の(邪魔な)ボートがない状態で写真撮りまくり。他のボートが映っているのも味があるのかもしれないけれど、避けて欲しいときに避けてもらえないから、先頭を確保するのは大事! おまけに、一台のボートに乗る人数を計画的に考えていないようで(どんなツアーだ…)、後ろのボートになるほど人数が増えて、船上ぎゅうぎゅうな雰囲気でした(笑)。一方、私たちが乗った一台目のボートは悠々ゆったり。お得です。

全般的に、私たちはラッキーだった!っぽいですね。

私たちが参加したツアーの情報はこちらです。ご参考までに。