アスファルトにお絵描き
2009年08月27日(木) 04:00
アメリカ縦横無尽, パロアルト暮らし8月のとある週末、パロアルトの目抜き通り University Avenue で“Palo Alto Festival of the Arts”が開催されました。今年で28回目を数える毎年恒例のフェスティバルです。アメリカ西海岸を中心に活躍するアーティストや職人さんが一堂に会し、作品を展示販売してくれるとあって、会場には例年、二日間で150,000人もの人が集まるのだとか。今年も相変わらずの大盛況でした。
中でも注目を集めていたのは、“italian street painting expo”と題されたイベントです。アーティストがアスファルトにパステル(あるいはチョーク?/写真[1])で絵を描いてフェスティバルを盛り上げてくれるんです。順位を争うとかではないみたい。純粋に、お客さんの目を楽しませるのが目的のようです。
University Avenue から北へのびる Tasso Street がキャンパスでした。絵の描けない私から見るとどれもすばらしい出来でしたが、特等席ならぬ特等地の絵は中でも格別でした(写真[2])。Tシャツ&短パンでその辺をぶらぶらしていそうなオジサンが、こんな美しい絵を、しかもアスファルトの上に描けちゃうなんて〜。尊敬します。人はみかけじゃないのだよ(笑)。
会場の端っこに、未来のアーティスト達がその片鱗を示すためのコーナーも用意されていました(写真[3])。子ども達も上手ですね〜。それにしても、こういうところに白い洋服を着せてきてしまうあたりに、アメリカ母さんの潔さを感じます(見るとこ違うって…笑)。
アスファルトを彩った絵のその後の運命を確かめるべく、2日後に会場へ行ってみたら、キレイさっぱり消えていました。本当に会期中だけのはかない命なのですね。もったいない気はしますが、はかなく消える命だからこそ、その素晴らしさがひき立つのかもしれません。来年も楽しみです(私はもう見られないけど…)。