自転車泥棒憎し

2009年08月05日(水) 00:50

アメリカ縦横無尽, パロアルト暮らし, ロサンゼルス

二台の愛車が盗まれてから2ヶ月近くが過ぎました。駅警備からの連絡なんかあるハズもなく、さすがにそろそろスッパリと諦められた感じです。

先日、アパートの自転車置き場に夫婦二人で自転車を停めていたら(安値で入手した中古の自転車ね)、アパートのメンテナンスを一手に引き受けてくれているおっちゃんが話しかけてきました。この駐輪場から高〜い自転車が盗まれたから注意して!と言うのです。おっちゃんの話によると、900ドルだか1000ドルだかする高値の自転車が、きちんと鍵をかけてこの駐輪場に置いていたのに盗まれてしまったのだそうです。

旦那はその高〜い自転車をよく見かけていたのでピンと来たらしく、「え? あれ盗まれちゃったの?」と甲高い声で反応していました。「そうなんだよ。ヒドイ話だろ? そもそも900ドルも払って自転車を買う気持ちは俺には分からないけど、盗られちゃったって言うから可哀想な話だ」とおっちゃんもかなり同情している様子。

うちのアパートは、結構セキュリティ頑丈な方だと思うんですよね。鍵を持たずに自転車置き場へ行くには、二度、ゲートをよじ登らなければならない(よじ登れば越えられるってことはセキュリティが甘いとも言えるかな?)。それに、自転車置き場は外からまったく見えない位置にあるので、通りすがりに自転車を盗っていくというのは考えにくいです。それはつまり、“このアパートに住んでいるヤツが高値で売れそうなイイ自転車に乗っている”ということを泥棒側が事前に把握していた、ということになります。見られていたというか、既に狙われていたということです。自転車泥棒一味は、常に獲物を狙っていて、あちこちで見ているってことなんだな、きっと。

 

[1] アパートの貼り紙 [2] サンタモニカにも同様の貼り紙

う〜、それにしても悔しい。打つ手がないなんて。その後、アパートの表玄関に写真[1]のような貼り紙がされましたが、盗られてからこんな貼り紙をしたって、どう大家に訴えたって、自転車はほぼ100%戻ってきません。写真[2]は、サンタモニカで町を歩いていたときに見つけた貼り紙です。やっぱり、高〜い自転車を盗られたオーナーが諦めきれず、最後の望みをかけて「見かけたら、連絡してくれ〜」と訴えています。

“自転車を盗られた”という話、誰にしても、“うちも盗られたことあるよ”という反応が返ってくる。そのくらい当たり前なことになっちゃってます。どう考えても組織的な犯罪で、盗った自転車を売りさばく闇ルートがしっかりあると思うのですが、一斉摘発とかできないものですかね〜。