ディッシュで体力測定

2009年07月02日(木) 00:27

アメリカ縦横無尽, スタンフォード, パロアルト暮らし

スタンフォード大学の西側の丘に巨大なパラボラアンテナが立っています。 その形が“Dish(ディッシュ/お皿)”に似ているということで“Stanford Dish(スタンフォード・ディッシュ)”と呼ばれ、親しまれるようになったとのこと。ちょっとしたハイキングコースになっていて、学生はもとより市民の憩いの場となっています。

 

[1] 遠くにフーバータワーを望む [2] 憧れのゴルフコース [3] ディッシュの名の由来

入り口は3箇所あるらしいですが、私たちはStanford Ave.とJunipero Serra Blvd.の交差点にあるゲートから入場してお散歩スタート。いきなり急な坂道が続くので油断してかかるとかなり息切れします。最初の坂を上りきると道が二股に分かれていて、心臓破りの上り坂から行く時計回りのコースにするか、なだらかな下り坂から始まる反時計回りのコースにするかを選ぶことになります。コースは環状になっているし、最高到達点は共通だから、どっち回りにしても結局同じなんですけどね。でもやっぱり、いきなり心臓破りはキツイということで無難に反時計回りを選択。途中、ヘビに遭遇したり、野生の七面鳥を見かけたりしつつ、スタンフォード大学の敷地を一望しながら楽しく一周してきました(写真[1]/中央にスタンフォード大学のシンボルの一つ、フーバータワーが見えます)。半分くらい歩いたところで、ゴルファーたちが憧れてやまないとウワサのスタンフォード・ゴルフコースを眺めることができます(写真[2])。見逃すべからず。

コースを歩いていると何度も遠目に見ることになりますが、四分の三ほど歩いたところでディッシュの由来となったパラボラアンテナ(写真[3])をもっとも間近に見られる位置にたどり着きます。このアンテナ、宇宙人との交信に使われているとかいうくだらないウワサもあるようですが(笑)、実際には衛星のキャリブレーション(位置や角度などの調整)や電波天文観測などに使われているらしいです。(詳細はこちら。)

ディッシュを日々のジョギングコースにしている人も大勢いるようでした。驚くのは、私たちが呑気に一周歩いている間に、同じ人と2回、人によっては3回とすれ違うことです。ベビーカーを押しながら走っている人もざらにいます。

ディッシュは一周約3.8マイル(約6.12キロ)、高低差約750フィート(約230メートル)で、地元のハイキング愛好家たちはここを体力測定の場としても活用しているそうです。ゲートから計測を始めて、無理のないペースで一周歩くのに要する時間を測ります。
・60分以内:Good/上級レベル
・60〜67分:Good to Medium/上級-中級レベル
・67〜75分:Medium to Low/中級-初級レベル
・75分以上:Low/初級レベル

もう一度あるいてみようという気力が沸いてこないので私たちは未計測ですが(笑)、これから行かれる方はぜひ自分の脚力と心肺機能がどれほどのものか、ディッシュで試してみてください。