UPAのアンケート用紙

2009年06月17日(水) 22:49

UXいろいろ, イベントの話, モノ+コトの話

発表を聞きに行くと、写真のようなアンケート用紙が毎回配られます。聴衆の視点で発表の内容や発表者を評価し、退室時にボランティアスタッフへ渡すという仕組みになっています。

 

[1] UPAのアンケート用紙

ユーザーの声を重んじる人たちが集まる学会ですから、このようなサーベイを行ってユーザー(=聴衆)の声を集め、来年の大会運営や企画に生かそうとするのは当然と言っていいかもしれません。

また聴衆も、いつもユーザーさんに協力を求める立場に身を置く人たちですから、皆さんなかなかマジメに記入して、提出しているようでした。もちろん私も書いて出しましたよ…急いでいないときは。

学会の発表って、タイトルやアブストラクトにそそられて行ってみたけど期待はずれ…ってケース、たまに(よく?)ありますよね。そんなときは、途中で抜けて別の発表を聞きに行ったり、ホテルの部屋へ戻って昼寝をしたりするわけですが(笑)、そういう中抜けする人からもアンケートを集めるようにしないとサーベイの意味が減るのではないだろうか? 中抜けせず最後まで発表を聞いた人は、少なからずその発表に興味を持った(持ち続けられた)ということですから、評価が多少ポジティブな方向へ寄るのではないかと思うのです。最後まで聞いたからこそ辛口な評価ができるとも考えられるので、必ずしもそうとは言えないのかな? 

それはともかく私が言いたいのは、発表のタイトルと日付に時間、そして発表者の名前を毎回記入しなければならないこのアンケート用紙のフォーマットがとっても気に入らない!ということ。会場でも「発表者の名前なんだったっけ?」「今日何日?」「これ何時のセッション?」とコソコソ聞き合う声があちこちから聞こえてきます。タイトルの記入欄には、“Please write down the exact title”と注意書きもあります。この長〜いタイトルを全部ここに書けと言うのかぁ!と軽く憤りながら、プログラムから転記する私。絶対、面倒に思っている人は他にも大勢いると思う。いや、指示どおりタイトルをしっかり全部書いている私がレアケースなのか?

こういう面倒がアンケートの回答率を下げるのだよね、と学習する私…。

各発表の詳細をフォームに最初から印刷しておけとまでは言わないけれど、発表に番号を振っておいて、その番号だけ記入すればイイようにするとかなんとか、工夫する余地はあるのではないかな? ミスなく、効率的に回収や集計を行えるようにと配慮した結果なのかもしれないけれど、エンドユーザーとしてはとにかくとっても面倒でした。