人材紹介会社の紹介

2009年06月12日(金) 02:31

UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, ヒトについて, ポートランド, モノ+コトの話

“Exclusive UX Recruiting Firm”という触れ込みで展示ブースを出しているのを4月にCHIの会場で見かけて気になっていました。我々の業界で“リクルーティング”と言えば、ユーザテストに協力してくれるエンドユーザーさんを集めることを意味します。で、アメリカで調査を行うときにいつも苦労するリクルーティングを助けてくれるリクルーティングの専門会社だと思い込んでいたのですが、とんだ勘違いでした。UPAでも展示ブースがあったので話を聞いてみたら、このbestica, Inc.、UX(User Experience/ユーザ・エクスペリエンス)に関連する仕事をできる優秀な人材を探している会社と、キャリアアップを目指して転職を企んでいるスペシャリストとを仲介する人材紹介会社だということが判明しました。

 

[1] 転職活動中の旦那?

設立してまだ2年半くらいの若い会社ですが、業績順調らしいです。IT(Information Technology/インフォメーション・テクノロジー)系の人材紹介会社として始動したそうですが、業界の動向を受けて最近はUX(User Experience/ユーザ・エクスペリエンス)系の人材紹介も売りの一つとして前面に出すようになったとのこと。なかなか柔軟な会社ですね。

さてそこで、私の経歴と専門性をざっと紹介してニーズがありそうかどうか聞いてみました。そして、ユーザビリティ・テストしかできないユーザビリティ・スペシャリストではニーズがあまりないとバッサリ切られてしまった…(泣笑)。この先の身の振り方を少し真剣に考えないと…。いやしかし、泣きながら引き下がっては得るものが少ないので、どうすればニーズに見合う人材になれるか?と突っ込んで聞いてみました。そして返答は、UXデザインをできるようになると途端にニーズが増すとのこと。人が作った製品やサービスを評価して良いとか悪いとか言ってるだけでは先がないってことです。エクスペリエンスをデザインして提案し、それを改善してより良いエクスペリエンスを構築するための評価プロセスも自分で回せるという人材に成長できれば、この先も(しばらくは)食っていける、ということかな? さて、何をどう勉強すればイイのでしょう? まずはそこからです。

ちなみに写真は、転職活動中の旦那です。ウソ(笑)。会社で人を探すときに備えて、besticaの仕組みや料金などを聞いている様子。転職活動中の個人がbesticaに登録して紹介を待つのは無料ですが、企業がbesticaを使って人を探すのには少々の料金がかかる仕組みになっています。興味をお持ちの方は、besticaのサイトご覧ください。