ラップトップ・オーケストラ

2009年06月08日(月) 03:32

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SLOrk(スタンフォード・ラップトップ・オーケストラ)なる団体が、Dinkelspiel Auditorium(写真[1])で春のコンサートを開くというので、我が家にしては珍しく食後にお出かけしてみました。

 

[1] Dinkelspiel Auditorium [2] オーケストラの舞台 [3] オーケストラの様子

SLOrkは、2008年に結成された新しいサークルで、CCRMA(Center for Computer Research in Music and Acoustics)というコンピュータを使った音楽や音響の研究をしているグループに所属する人たちが作ったものだそうです。ChucKというオーディオ・プログラミング言語を使って書いたプログラムをラップトップコンピュータ(Apple一色。絵的、機能的にAppleにならざるを得なかったのかな?)で動かして、お手製のマルチチャンネルスピーカーから音色を出すという大まかに言うとそんな仕組みです(写真[2])。スピーカーは、IKEAで売ってるサラダボウルをくり抜いて本当に手作りしているようです。

マラカスのような、マウスのような、両手に持った小さなデバイスを振ることで音がなったり(写真[3]/中央奥にいる奏者が両手に持っているものを振っています)、ラップトップを叩いたり、揺らしたりすることでも違う音色が聞こえてきます。遠目だったので確かではありませんがiPod Touchも使われていたっぽいです。ただプログラムを流すだけではなく、人が介在し、パフォーマンスを行って魅せる演出をすることで”オーケストラ”の名にふさわしい素敵なコンサートが実現されていました。

と言いつつ実は、テクノミュージックと言うのでしょうか? それともエレクトロニカ? 私はあまり好きではないので途中で飽きちゃいました(笑)。指揮者の長髪がウザイなぁ〜とか、演奏中にちょくちょく洋服の襟元を直す女の子、そんなに気になるなら服を替えて来いよぉ〜とか、指揮者が出す暗号のような指揮を解読したくて仕方なかったり、そんな雑念が音楽を楽しむという本来の行為を完全に邪魔してくれちゃって、どんどん集中できなくなりました。一生懸命演奏している皆さんには少し申し訳ないことをしてしまった気分です。