アメリカのサインいろいろ
2009年05月19日(火) 08:52
UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, サインやUIの話, サンフランシスコ, ボストンヨーロッパでは、各国各様のサインを比較するのがちょっとした楽しみになっていましたが、アメリカに来てからも地味に続けています。国内でほぼ統一されているものもあれば、州によって違うモノやコトもたくさんあってまだまだ楽しめそう。今日は、その中からいくつか面白いと思ったものをご紹介します。
写真[1]は、ヨーロッパでも色々だった“優先席マーク”のアメリカ版です。ボストンの地下鉄で見かけました。イラストにあるような背中合わせの座席が優先席になっていて、杖を持った高齢者と松葉杖を持ったケガ人が腰掛けている様子が描かれています。しかも、下方にある座席を指し示す下向き矢印の中にイラストと説明が入っていて、分かりやすさ倍増ですね。
写真[2]は、ボストンの美術館で見かけた“エレベータ”のサインです。エレベータの所在が遠くからでも分かるように、天井付近にサインを掲げてくれています。人の乗った箱が上下する様子を描いたサインで普通と言えば普通ですが、健常者さんが少し前屈みになって行き先階のボタンを押している様子が描かれているのは興味深い。芸が細かいです(笑)。
最後の写真[3]は、サンフランシスコにあるCalifornia College of Art(CCA/日本で言う美術大学みたいなところ)のトイレサインです。車椅子に乗った人が描かれているので身障者さんも使える広めのトイレであることが分かりますが、同時に”男女共用”だということも伝えるデザインになっています! 正直、遠目には少し分かりにくいですが、いざトイレへ入ろうとするときにはほぼ必ず目にする高さにこの大きなサインが貼られていますから、安心してドアを開けられると思います。普通に男女の絵を並べればイイような気もしますが(笑)、美大なので、少し遊んでみたくなったんでしょうかね? そんな遊び心もデザインには大切だということでしょうか。