椰子の木ダイエット

2009年05月14日(木) 07:17

アメリカ縦横無尽, スタンフォード, パロアルト暮らし
[1] ダイエットの済んだ椰子の木 [2] 古い葉元もそぎ落とし [3] 葉っぱや木くずの山

こんにゃくダイエットとか、りんごダイエットとか、そういう怪しいダイエット方法の話ではありません(笑)。

スタンフォード大学のど真ん中を走る直線道路パームドライブは、その名の通り、パーム(椰子の木)の並木道になっていて、雲一つない晴天の日にドライブすれば存分に南国気分を味わえます。オープンカーでのドライブなら尚更です(予想)。

ところでその椰子の木たちですが、最近ダイエットが進んですっかり細身になりました。おまけに頭頂部分は、巨大パイナップルみたいになっています(写真[1])。

椰子の木は、木の幹から葉っぱが直接広がります。枝をつけないのですね。で、その葉っぱがはがれ落ちた跡が年輪のように幹に跡を残していくのだそうです。パイナップルの実のようになっているところは、まさに葉っぱが落ちた跡。正確に言うと、作業員が電動ノコギリで葉っぱを切り落とした跡ということになります。ず〜っと昔に葉っぱが広がっていたと思われる幹の下の部分もザクザクとカットされていました(写真[2])。作業中の木の下には、切り落とされた葉っぱやら木くずやらがてんこ盛り(写真[3])。作業は、椰子の木に登って葉っぱを落とす係の人、古い葉元をカットする人、落ちた葉っぱや木くずを分類する人、廃棄物を運搬する人といった感じに分担されているようでした。

さて、そもそもこの作業にどんな意味があるのでしょう? 美観を保つためでしょうか? それ以上に、たとえば木が長生きできるようになるとか、成長しやすくなるとか、そぎ落とした幹や葉っぱが何らかの資源になるとか…。少し調べてみましたが答えは分からず。消化不良の日記となりました。誰か教えてくれないかな〜(笑)。

★—–追記(5月15日)
お友達のサトエさんが理由を調べてくれましたぁ。
As they grow, the older fronds of palm trees will turn brown, die and, eventually, fall off. For esthetic reasons, you may wish to speed the process along a little by pruning off the dead fronds. Use some caution when pruning a palm tree. Prune only the dead fronds and remember not to cut too close to the trunk. In the case of a large tree, this is a job that should be left to a tree maintenance specialist. Finally, be careful when using lawn mowers and other gardening equipment around your palm tree. The bark is easily damaged and the resulting wounds are entry points for insects and disease.
以下、思い切りのいい翻訳
椰子の木の枝(=葉)は、木の成長に伴って茶色く変色して死に至り、その挙げ句に幹から剥がれ落ちます。自然に落ちるのを待たずに切り落としてもイイですが、そのときは死んでいる枝のみを落とすよう注意すること。また、幹に近すぎる部分を切らないようにしましょう。大きな椰子の木の場合は、専門の庭師に任せるのがオススメ。芝刈り機などの道具を使って自分で行うときは事故のないよう十分に気をつけましょう。樹皮は簡単に傷がつきます。傷に虫がついたり、傷がもとで病気になることもありますよ。
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上の部分がパイナップルになっているのは、幹に近い部分は少し残しておくことが推奨されているからですね。あんまり胴体に近いところを切ると木がビックリしちゃうからかな(笑)。背景にある事情が分かって、私がいちばんスッキリしました。ありがとうございました。