リレーメール

2009年04月23日(木) 03:31

UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, パロアルト暮らし, モノ+コトの話

ポストのようで、ポストじゃない、変てこな物体を町のあちこちで見かけます(写真[1])。よく見ると、表面に“U.S.MAIL/RELAY MAIL”と記されています(写真[2])。やっぱりポストっぽいですが、投函口はどこにも見あたりません。“RELAY MAIL”ってどういう意味でしょう? 担当者には配達エリアが割り振られていて、自分の担当範囲が終わったら、残りをこのポストもどきに入れて、次のエリアの担当者さんにバトンタッチ!みたいなリレー? めちゃくちゃ効率悪いじゃないか…(笑)。

 

[1] ポストのようでポストじゃない [2] リレーメールって何? [3] 郵便配達中のポストマン

ある日、ベビーカーのような車輪付きのカゴに郵便物らしきものをたくさん入れて歩いているおっちゃん(写真[3])を見かけたので、「郵便屋さんですか?」と声をかけてみたら当たりでした。RELAY MAILと投函口のないポストについての謎を解くチャンス! 仕事中にもかかわらず、とても親切に、楽しそうに教えてくれました。

町の郵便局に届いた郵便物は、トラックで各地域のRELAY MAIL POSTへまず運ばれるのだそうです。そして、各地域の担当者がそのポストから郵便物を受け取り、宛先の郵便受けへとひとつひとつお届けする、というのがアメリカの(パロアルトの?)郵便配達システムだそうです。RELAY MAILというのは、“郵便局→トラック→地域の担当者”というリレーのことだったんですね。

私たちの家の軒先まで郵便を運んでくれるポストマンは、車を使わずに、徒歩で届けてくれているということです。案外、環境に優しい国だな、アメリカ。合理性を追求したらこうなったというだけかもしれないけど。