チップの計算苦手ですか?

2009年04月16日(木) 04:47

UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, サインやUIの話, ボストン, モノ+コトの話

私は苦手です。そもそもどのくらいをチップとして追加すればよいのかはっきり分かっていなかったりとかして…。いろいろと調べてみたら、最近のチップ相場は15%〜20%のようです。レストランで食事をしたら、食事代金の他に、各州で定められている税金とチップ代金をあわせて払わなければならない。郷に入りては郷に従え!ということで、レストランなどで食事をするときには“日本人らしく”中間の18%くらいで区切りのイイ金額を追加するわけですが、ボストンで利用したレストランでは、オススメチップ額をレシートに印字していて驚きました(写真[1])。しかも、相場上端の20%を上回る22%の数字も記されています。こうやって少しずつチップ相場を上げていく作戦か?

 

[1] “オススメ”チップ金額計算済み [2] チップ、喜んで受け取ります [3] チップ払ってくださいね〜

アメリカでは、ウェイトレスの給料がすっごく安くて、チップがなければ生活が成り立たないという人も大勢いるらしいです。しかも、チップ相場を踏まえて税務署はチップによる収入をある程度勘定するらしく、確定申告の際にはチップ分も所得として計算されることになる。それはつまり、価格のはっきりしないチップ収入に対して、相場レベルの所得税が課されるということです。としたら労働者は、相場を上回るチップを稼いでおかなければ余分に税金を払うことになってしまう。確かに、自分がそんな立場になったとしたら腹立たしい。毎年、1円でも多く源泉徴収税を取り戻そうと経費を計算して、バランスシートを作っている私としては、彼らの気持ちも分かってあげなければならないなぁ、と思う今日この頃。と言いつつ、普通のサービスに対して20%のチップはやっぱり払えないかも…。ケチだからな、私(笑)。

日本では、会社が社員の給料から税金分を天引きして、国や地方自治体へ代納してくれるので、多くの人(特にサラリーマン)は自分が年間どのくらいの税金を納めているのかを知らない、というか意識すらしていないというのが実態ではないかと思います。年末調整で多めに納めていた分が戻ってきたら、ちょっと嬉しいみたいな(笑)。それにレストランなどでは、所謂サービス料を含めて値付けをしているところがほとんどですよね(庶民が行くようなところの場合は…)。そういう仕組みの中で生活をしている日本人観光客に、アメリカでは追加で20%のチップを払うのが相場だから!と言っても、すんなり理解できないのは仕方ないかな、とも思ったり。だから、チップを確実に回収するために「チップよこせ!」とまではっきりは書かなくても、「チップを払ってくださいね〜」ということをやんわり伝える努力をするお店やサービスが出てきてもなんらおかしくない。以前紹介したダックツアーのボートには、「チップをいただけるなら、喜んで受け取りまっせ!」と書いてあったし(写真[2])、とあるレストランで受け取ったレシートには、写真[3]のような注意書きが一緒に入っていました。翻訳がイマイチで真意が伝わらないのではないかと思いますが…。日本語で言う“心付け”と“チップ”って違うと思うし、“良いサービスに対して”と言ってしまうと、サービスを“普通レベル”と感じた場合は払う必要がないということになってしまいます。確実に15〜20%のチップを追加してもらえるように翻訳するとしたら、どうすればイイでしょうね? けっこう難しいかもしれません。