ダックツアーにご用心

2009年04月13日(月) 03:26

UXいろいろ, アメリカ縦横無尽, サインやUIの話, ボストン

ボストンで一番人気のツアーと呼び声の高いダックツアーに行きました。

 

[1] 水陸両用車でボストン観光 [2] 水に浮かべばただのボート [3] 川へ飛び込むのは一回きりです

第二次世界大戦で使われていた水陸両用車を改造したダックカー(写真[1])に乗って市内の観光名所を回り、途中でボストンの町を横断するように流れるチャールズ川にドボンッと浸かって、船に変身したダックからボストンの町並みを眺める、というとても豪華で楽しそうなツアーです、ね。

でも、私はガッカリしました。誘ってゴメンよ、アヤサウルス(← 一緒に行ったお友達)。

何にガッカリかと言うと、チャールズ川にドボ〜ンと行くところ。ホームページの写真を見ると、陸路から勢いよく水に飛び込んで乗客はあわやズブ濡れか!みたいな感じなのに、実際には、水辺で一旦停車して、ドライバーが「車からボートに、どうやって変身すると思う? な〜んてことはない、このギアを切り替えるだけさっ。じゃ、ゆっくり行ってみよぉ!」とテンション高く叫びながら、ソロソロと水の中へ入るだけ。確かに、「お〜、浮いてる、浮いてる」という感じで少し興奮はするのだけど、川に入ってしまえばタダのボート(写真[2])。歩みの遅くなったボートから、まったりと町を眺めるという食後に行くとうっかり寝てしまいそうなツアーです(笑)。実際、フランスから来ているという若者ご一行は、最初から最後までほとんど寝ていた。29ドルも払って爆睡なんて、ケチな私には絶対にできないけど、時差ボケだとそうも言ってられないくらい眠いだろうから、仕方ないな。ご愁傷様。

おまけに、ルートマップに偽りありなのだ。ツアー会社から提供されるツアーマップ(写真[3])を見ると、川に入って上がって、入って上がって、入って上がってを3回体験できるようになっているように思えるのだけど、実は、橋の下をくぐる部分も、陸路の走行と同じように描かれているため、川へ入って上がってするのはたったの1回きりなのです。これは最高にずるい。1回目はソロソロと水へ入るけど、2回目からはザッブ〜ン、ドボォ〜ンと行くぜ!というのを期待していた私は本当に、最高潮にガッカリしました。

そしてさらにガッカリする事実に気付いたのはボストンを後にしようという日の朝。学会の受付で初日に受け取った広告類の中に、ダックツアー25%割引券を発見してしまった…。なんで初日にチェックしなかったんだよぉぉぉぉ。7.25ドルも割引になったのにぃ。

そういうわけで、本当にゴメン>アヤサウルス(← 一緒に行ったお友達)。