北海 vs. 太平洋
2009年02月15日(日) 18:43
日本発信四方山話, ヨーロッパ所々方々, 静岡, オランダこの週末、伊東温泉へ行ってきました。
日本に立ち寄るというのに、温泉を逃すわけにはいきません。オランダで住んでいた家には、バスタブもありませんでしたから。肩までお湯につかってまったりリラックスする極上の休日となりました。写真[1]は、部屋から撮った相模湾の様子。太平洋です。
昨日の伊豆半島は、観測史上最高記録となる2月中旬にして25℃の夏日になったとか。暖かいはずです。暖かいどころか暑い一日でした。波も穏やかで、海に面したお部屋に波の音が絶え間なく聞こえてきてとても心地よかった。オランダで住んでいた町は、内陸だったので波の音とは無縁でしたからね。
とは言うものの実は、オランダを発つ1日前(つまりほんの5日前です)、レンタカーでオランダ北部にある“締め切り大堤防”というのを見に行きました。最後のオランダ観光ということで。北ホランド州とフリースランド州を結ぶ全長約30kmの大きな堤防です。北海沿岸の低地を荒波から防ぎ、かつ干拓を推進するためにと海の一部を堤防で締切る大工事を敢行しのは1932年のことだそうです。締め切られた内海は、淡水のアイセル湖となりました。堤防の上には高速道路が走っていて、オランダが誇る観光地の一つとして夏場は観光客で賑わっている、らしい…。私たちが訪れたのは、まだ寒さの厳しい2月上旬。おまけに天気は雨。途中にある展望台に立ち寄って写真を撮ってみましたが(写真[2]/道路の左側がアイセル湖、右側が外海の北海です)、寒い上に半端のない強風。こんなところ来るんじゃなかった…、と思いつつも、「オランダの締めくくりに、この天気とこの風。実は最高にオランダっぽいね」なんて旦那が言うので思いっきり笑ってしまった。こういう自然環境に負けることなく国を作ってきたオランダ人は、やっぱり粘り強いですね。私には真似できそうにないし、そんなに自然と闘いたくない! これがオランダを発つときの私の気持ちでした(笑)。
相模湾(太平洋)も真冬や台風の季節にはもっと違う、荒々しい顔を見せてくれるのだろうけど、昨日はとても優しい表情でした。そんな日本の風景を胸にアメリカへ発ちます。同じ太平洋でも、アメリカ大陸から見る太平洋はどんなでしょうね?