ポーランドでのドタバタ

2009年01月19日(月) 21:15

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, ヒトについて, ポーランド, モノ+コトの話

ヴァージョンアップしたPND(Portable Navigation Device/携帯式カーナビ)を使って、オランダ、ドイツ、フランス、ベルギー、そしてポーランドとドライブ旅行をしてきました。前にも書いたように、なんだか使いやすいし、欲しい情報をいいタイミングで提示してくれるし、何よりも、“行きたいところがはっきり分かっていれば”そこまでしっかり道案内してくれるので大変満足しています。

でも、行きたいところがはっきり分からない時ってあるんですよね。ポーランド旅行の最終日はまさにそういう状況でした。まぁ、私たちがバカだっただけですけども…。

帰りのフライトは、クラクフ郊外のKatowice(カトワイス)という町にある空港から午前11時に出発する便を予約していました。行きのフライトもやはりその空港へ降り立ったので、場所は分かっている“つもり”の二人。到着したときは、空港からホテルまで1時間20分ほどかかりました。出発時刻の1時間30分前には遅くともチェックインできるようにと逆算し、ホテルを8時に出発することにしたのですが、いざ出発しようと思ったら、空港の住所が分からないので目的地設定ができません。二人で焦る。Katowice空港を探せばいいだけなので何のことはないと思ったのですが、見つかりません。色々と試すこと10分くらいでしょうか。レンタカーを借りたときに受け取った返却場所情報の中に、ストリート名が書いてあるのを発見し、結局その“ストリート名(Zwirki i Wigury Street)+都市名(Katowice)”で検索してヒットしたところを目的地に設定しました。こんなおマヌケな状況から一刻も早く脱出したい我々は、このときヒットした場所が空港だということを疑いもせず、否、正確に言うと、疑いたくないので深く考えることを避け(専門用語で言うなら“認知的不協和の回避”ですね〜笑)、そこを目的地に設定してしまったのです。

目的地まであと3キロという辺りで旦那が言いました。「町中からたった3キロのところに空港があるなんて便利だね〜」と。そのとき私たちはKatowiceの町のど真ん中を走行中でした。

目的地がどんどん近づいてきますが、空港という雰囲気はまるでありません。そして、無情にもナビが言いました。「目的地に到着しました」と。このとき時刻は9時を少し回ったところでした。

違う。ここは私たちが行きたかったところじゃない。ここからじゃ、オランダに帰れない。青くなる二人(超汗)。 

町中からたった3キロのところに空港あるわけないじゃん、気づけよ! それに、KatowiceにあるからってKatowice空港だと思っているのが間違いなんじゃないの? 東京へ向かうフライトが到着するのは成田国際空港だし、札幌へ向かうフライトが到着するのは新千歳空港だ。そうだ、そうだ、空港名が違うんだ。よく分からないけど、Katowiceの町から一番近いところにある空港へ行けばいいに違いないよ。いや、しかし、次は間違えられないから慎重にいこう。そんな会話をしながら、旦那はナビを触って空港検索。私は手元にあるパンフレットやプリントアウトを片っ端からチェックして空港に関する確かな情報を探索。本当にやっとの思いで、目的の空港が“Katowice-pyrzowice空港”という名前だということを確認して、目的地に設定。現在地から50キロ以上あります。到着予定時刻は10時10分くらいになっていた。ギリギリ間に合う。でも、急ごう。

急ぎつつも安全運転で見覚えのある空港に到着。10時を過ぎていましたがギリギリ間に合いました。LCC(Low-Cost Carrier/低コスト航空会社)のフライトなので、チェックインカウンターが出発時刻の40分前に閉まっちゃうんですよ。だから、10時20分までにチェックインしなければならなかった。レンタカーの返却を後回しにして、まずチェックイン。終わったら、急いでレンタカーの返却手続きをして(鍵を返すだけ)、セキュリティーコントロールへ。古田@道具眼さんのために買った甘〜いイチゴソースと旦那が愛用しているワインオープナーを没収されてちょっと悲しかったけど、フライトに間に合ったという喜びが私たちを元気にしてくれました。

今回の教訓。空港の位置をナビに登録してからドライブを始めましょう。