無賃乗車は犯罪です

2009年01月17日(土) 23:30

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, オランダ暮らし, モノ+コトの話

写真[1]は、アイントホーフェン駅に隣接するバスターミナル。 自分の乗りたいバスがターミナルに入ってきたら、乗り場へ移動して、バスに乗り込みます。何番のバスに乗ればよいかが分かっていれば、特に迷うことはありません。

 

[1] オランダのバスターミナル [2] 回数券/ストリッペンカールト

私たちが乗りたかったアイントホーフェン空港行きのバスがやってきたので、乗り込もうと思って乗り場へ移動しましたが、運転手が運転席にいませんでした。他のお客さんの何人かは、そんなことおかまいなしに乗り込んでいます。私たちは、回数券(写真[2]。“ストリッペン・カールト”と言います)にガッチャンとスタンプを押してもらわなければならないので(手動です)、寒空の下、運転手が来るのを待ちました。乗り場の仕組みは分かりやすいのですが、この回数券の仕組みはちょっと面倒で、説明も面倒だからパス(笑)。

運転手は、出発予定時刻を過ぎること5分くらいで悠々と登場。私たちもやっとバスに乗り込めます。乗りたそうなお客さんの列が途切れたところで出発しました。そして、バスターミナルの出口に差しかかったところで一旦停車。すると、3つの乗降口が一斉に開いて、ごっついオジサンたちが3人、各入り口から乗り込んできました。おぉ〜、これはウワサに聞く抜き打ち検札!ではありませんか。初めての遭遇です。ちょっと興奮。切符にきちんと刻印を押してもらっていた私たちは難なくクリアーですが、運転手がやってくるのを待ちきれずに乗り込んでいた若い衆5〜6人があっさり御用となりました。一つ目のバス停を過ぎた辺りにある警察署の前で臨時停車。御用となった連中がオジサンたちに連れられてバスを降ります。逃げ場もないし、駄々をこねて時間を食い、飛行機に乗り遅れる方がずっと大変だからでしょうか、全員おとなしくバスを降りていきました。ちなみに、罰金は35ユーロらしいです。運賃も別途とられます。あ〜、よかった、きちんとガッチャンしてもらっておいて。

とはいうものの、私的にはなんだか判然としない。だって、乗り込むとき、出発ぎりぎりまで運転手がいなかったんですもの。それなのにドアは開いていて、どうぞどうぞ乗ってくださいな、という雰囲気です。寒い冬ですから、乗って待ってしまおうと思うのも仕方ないし、バスを使い慣れない観光客などであれば、「降りるときに切符みせて刻印してもらえばいいか〜」なんて思っちゃう人もいるかもしれない。それなのに、問答無用にお縄です。なんだか、罰金目当てではめているような気もしなくもなくもなくもない(どっちだ結局笑)。空港行きのバスで罰金とられたら、せっかく航空券を安くあげても無意味になっちゃうから無賃乗車はやめましょう。状況的に疑ってしまいたくはなりますが、“知りませんでした”を許してしまうと、“知らなかったフリ”をする悪い奴が出てくるから、一様に取り締まるしかないですね。でもでも、無賃乗車をしやすい状況、つまり運転手不在なのに乗降口を開けておく、みたいなことをしないようにすべきだと私は思いましたとさ。