アウシュヴィッツ第二強制収容所

2009年01月15日(木) 20:19

ヨーロッパ所々方々, ポーランド

アウシュヴィッツ第一強制収容所から3キロほど離れたところに、第二強制収容所ビルケナウがあります。

 

[1] ビルケナウの広大な敷地 [2] “死の門”と鉄道引き込み線 [3] “灰の池”と慰霊碑

東京ドーム37個分という広大な敷地に、ユダヤ人を中心とする多くの囚人が生活の場所としたレンガ造りのバラックや木造のバラックをはじめ、到着した囚人の身ぐるみをはがし、髪をそぎ落とし、囚人服に着替えさせるために使われた建物(現在は常設展になっています)、奪った品々を一時的に保管するための倉庫や複数のガス室、焼却炉など300を超える施設があったのだそうです。その多くは、終戦間際にナチス・ドイツが証拠隠滅を図って破壊したり、開放された元囚人たちの手によってぶち壊されたりしたため、元の姿のまま残っているものはそれほど多くありません。

写真[1]は、中央衛兵所の3階からビルケナウの敷地を見下ろした様子ですが、全体像はまったく収まりません。収容所の敷地がいかに広かったかが分かります。この写真を撮った場所の真下に、“死の門”と称される門があり、そこを鉄道の線路が通っています(写真[2])。アウシュヴィッツの象徴としてあまりにも有名な“強制収容所内まで延びる鉄道引込み線”です。

木造バラックの内部や収容施設の増設が計画されていた土地などを見学しながら雪道を歩いて行くと、敷地のかなり奥のほうに、犠牲になった人たちの灰が捨てられた池があります(写真[3])。雪がかぶっているので分かりにくいですが、脇に立つ4つの慰霊碑が目印。雪のない季節にはどんな光景なのでしょう?

この日は気持ちのよい晴天でした。とても冷え込んではいましたが、太陽の光が燦々と降り注ぎ、雪に反射してとてもまぶしかった。朝早く訪れたおかげで観光客の姿はまだ少なく、辺りはシンッと静まりかえっていました。キツツキが木をつつく音が聞こえてきて、旦那と二人でその姿を探し、生まれて初めてキツツキを見たと言って旦那が少しはしゃいだりしました。雪面にはウサギやシカの足跡が見られます。何事もなかったかのように自然が再生していて、平和です。この平和が続くように、同じ過ちが繰り返されることがないようにと祈るばかりでした。


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