地上に出るにはどうすれば?

2008年12月28日(日) 23:47

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, サインやUIの話, ベルギー

ベルギーはブルージュで利用した駐車場のエレベータの操作部分です(写真[1])。

 

[1] エレベータの操作部 [2] 手書きで情報追加 [3] 乗り込んだのは”魚”の階

駐車場は、ホテルの地下部分にありました。駐車場って、空きスペースを探しながらぐるぐる回っているうちに何階まで降りたのか(あるいは上ったのか)分からなくなっちゃいますよね(私だけ…じゃないと思いたい)。エレベータや階段を使って外に出ようとするときに、駐車場が何階建てで、そのどのフロアのどの部分に駐車したかをざっと確認するのが、まぁ普通の行為ではないかと。

で、このときも普通にエレベータに乗って、地上階へ移動しようと思ったのですが、乗り込んで出くわしたのがこの操作部。私はいったいどのボタンを押せば地上に出られるのでしょう?

同じ設計の操作部が反対側にもあって、そこには、黒マジックで「-2」「-1」「0」と情報が追加されていました(写真[2])。よかったです。「0」が地上だということが分かりました。しかし、「0」では分からない人もいたから、でしょうか、消えかかってはいますが”Exit”という文字もボタンのアイコンにかぶる感じで書かれています。

なんとか地上にたどり着いた私ではありますが、明朝車を出すときには、どのフロアへ行けばよいのか分からないままです。幸い旦那がエレベータを呼ぶときに、私たちが車を停めたのが“魚”のフロアだということを確認してくれていました(写真[3])。自分でこれを確認していれば、中の操作部ももう少し分かったかな?

最近のエレベータの操作部はいろいろ工夫されていて、分かりにくいものに出くわすことは(日本では)少ないですよね。でも、古いものをこよなく愛するヨーロッパには、古くて分かりにくいものがたくさん残っています。こうやって操作に困ることも多いですが、このような分かりにくさを改善しようと考える先人達がいた、というか現れたからこそ、今があるって感じがして勉強になります。人間が少しずつ賢くなってきた感じがして嬉しくもありますね。