お犬様用公衆便所

2008年12月27日(土) 23:30

UXいろいろ, ヨーロッパ所々方々, フランス, モノ+コトの話

また犬ネタかよって感じですが、ヨーロッパは本当に犬が多くて、犬ネタには事欠かないです。懲りずに書き続けますが、今回は、犬のフン害に悩み続けるおフランス発信、お犬様用公衆便所のお話。

 

[1] フランス発犬用公衆便所 [2] シラクレットの一種? [3] 犬フン袋を無料配布

第二次世界大戦で焼け野原と化したノルマンディー海岸沿いの小さな港町ル・アーヴルを散歩していたら、写真左のような小さな砂場を発見。脇には犬の絵がついた看板が立っていて、砂場の中には丸太が刺さっています。砂場周辺には使用済みとおぼしきティッシュやビニール袋が転がっていました。これは、“お犬様、こちらで用をお足しください”って〜ことですね、きっと。お犬様が実際に利用されているところを見られなかったのは残念ですが、オランダで道端に転がる犬フンと日々格闘している私にとって、犬専用公衆便所を作っちゃおうと思った上に実行してくれちゃっているフランス政府に感激! 大袈裟だな…。

歩道の上に写真[2]のようなお犬様のイラストが施されているところも町中にたくさんありました。帰って調べてみても、その意図を確実に説明してくれる情報は見つかりませんでしたが、おそらく”シラクレット“というものではないかと思います。シラク大統領がパリ市長だった頃に考案したという決して役に立つことのなかった犬用公衆便所マーク。“お犬様、ここで用を足してくださいね”というマークを歩道に印刷して、脇にゴミ箱を置くくらいで事態が改善するはずはないです。

最後の写真は、クリスマスマーケットの開かれていた小さな公園の一角にあったもので、写真左の公衆便所脇に立っていた犬看板の犬と同じイラストが描かれています。下にあるボタンを押すと、犬フンを拾って捨てるためのビニール袋が出てくる仕組みのようですね。犬フン放置を許せないフランス政府は、税金でビニール袋を無料配布しちゃうんですね。う〜ん、そのくらいマナー違反が多いってことだと思いますが、ケチ、じゃなくて節約家のオランダ人にはこれを真似ることは無理っぽい。

いや、そもそも、買い物袋は有料が当たり前なのに、犬フン袋が無料ってなんか腑に落ちないな。犬とは無関係に暮らしている市民は文句を言わないのだろうか? 私なら言うぞ(笑)。